シンガーソングライターの南こうせつが3日、東京・日比谷野外音楽堂で31回目の「南こうせつ グリーンパラダイス」を行った。日比谷野音100周年を記念した事業の一環として開催され、海援隊や夏川りみも駆けつけた。

 31回目の「グリーンパラダイス」にこうせつは「野音には平和と自由がある」と感慨深げ。「ここから歌で世の中を変えていこうという意気込みがあった。とにかくホールとは違って自由な場所だった。そこで、この『グリーンパラダイス』が31回を迎えられたことは、僕にとって大きな誇りだと思っている。春の緑の野音という喜びを感じる」と話した。

 また、こうせつはロシアによるウクライナへの軍事侵攻に心を痛め「理由はどうであれ、暴力で訴えるのは絶対に許してはならない。我々は第二次世界大戦を体験し、広島と長崎に投下された原爆で『平和になろう』と決意したはず。日本は、これからも戦争をしない国であることを世界にアピールしていくべきだと思う。僕らフォークは平和は大切、戦争は良くないという気持ちで歌ってきた」と平和に対しての持論を語った。

 こうせつは1986年から広島の世界平和記念聖堂で「平和祈念ピースコンサート」を8月6日に開催してきた「平和コンサート」の先駆者だ。それだけに広島で開幕する「G7サミット」には期待を寄せ「戦争は嫌だな、核兵器が無くなればいいな、そう思ってくれるだけでいい。思いは必ず共感を呼ぶ。そして自分なりの一歩を踏み出すのだと思っている」と話した。

 ステージで、こうせつは「神田川」「妹」「あの人への手紙」などかぐや姫時代のヒット曲はもちろん、「夢一夜」や「満点の星」など13曲を熱唱、また、海援隊も「贈る言葉」、夏川りみは「涙そうそう」などを披露した。