3月28日に71歳で亡くなっていた音楽家・坂本龍一さんは、闘病生活で苦しみながらも、今年1月17日の自身の誕生日に、約6年ぶりのオリジナルアルバム「12」をリリースししていた。

 同アルバムは12曲収録され、曲のタイトルはすべて制作された日付になっている。1曲目の「20210310」から12曲目の「20220304」まで約1年間かけて作られたというわけだ。

 今年1月5日には「NHK MUSIC SPECIAL」で「坂本龍一 Playing the Piano in NHK&Behind the Scenes」が放送された。

 ある音楽関係者は「昨年11月に収録していたそうなんですが、体力的にも厳しくてピアノを1日1、2曲弾くのがやっとだったそうです。かなり時間をかけて作られました」と明かす。

 さらに、2月には「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)で坂本さんが特集された。

「体力的に出演は難しかったようで、質問に文章で答えるという形をとっていました。その中には『自分のことをピアニストだと思ったこともない』という回答もあったのです。ピアニストとしての技量がないという趣旨だったのですが、『戦場のメリークリスマス』など数々の名曲を知る音楽関係者には衝撃でした」(レコード会社関係者)

 アルバムを制作したり、番組に出演したりと精力的な活動の背景には「自分がどういう状況にあるかはわかっていただろうし、やっぱり最後に残しておきたいというものがあったのだろう」と関係者は話している。