ロックバンド「聖飢魔Ⅱ」のデーモン閣下が25日放送のニッポン放送「デーモン閣下のオールナイトニッポンPremium」に出演。人気絶頂期に「オールナイトニッポン(ANN)」が〝打ち切り〟になった時の真相を語った。

 デーモン閣下(当時デーモン小暮)は1987年4月~90年5月まで月曜深夜のANNを担当。終了時期について「このオールナイトニッポン、結構調子よくやってて、いろいろと盛り上がってる時に、ぱったりと急に終わったんだよね。(改編の時期)じゃない時に」と振り返った。

 理由については「くだらない理由で。当時の制作部長、ニッポン放送と、われわれ聖飢魔Ⅱの侍従長(チーフマネジャー)が、つまらないことで喧嘩をして、『じゃあ辞めさせてやる!』っていうことになって、いきなり終わった」と説明。

 さらに深い理由を聞かれると「もう時効だろう」と閣下は苦笑し「理由は当時聖飢魔Ⅱがニッポン放送ではない放送局で全員でやるラジオ番組を開始したんだ。『電波帝国』っていう。電波帝国も面白くグッーと盛り上がってきたところでニッポン放送の制作部長M氏が、『自分の所に何も断りがなく、勝手に他局で番組を始めてもらっちゃ困りますね』『仁義はどうなんですか』みたいなことを言ってきた」と回想した。

 当時のチーフマネジャーも若かったため「何でそんな事いちいち報告する必要があるんだよ」と反抗し、口喧嘩に発展。M制作部長から「じゃあこっちは降りてもらう」と宣告され、〝打ち切り〟になったという。閣下は「だから単に他局で放送を始めたということが気に入らなかったと」と苦笑した。

 アシスタントのルーク篁参謀が「『かたやデーモン閣下、かたや聖飢魔Ⅱだから大丈夫だと思った』って侍従長は言ってたよね」と相槌を打つと、閣下は「あの侍従長も〝ザ・芸能界〟にそんなに詳しいわけじゃなかったから。ずっと音楽畑のマネジメントやってた人だから、いちいち仁義を通さなきゃいけないとか、そういうことはあまり頓着がなかったんだけど。まぁどっちもどっちなんだけどね、今話せば」と懐かしげに語っていた。