23日に放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、物語上の時間が1年近く飛び、「2019年12月」とテロップ表示された。

 舞台は東大阪市。ヒロインの舞(福原遥)は、無念の病死を遂げた父(高橋克典)が残した町工場を母(永作博美)とともに再建し、自身は地域おこしにつながるビジネスを起業した。東大阪にはラグビー「西の聖地」花園ラグビー場があり、ドラマでもカフェ「ノーサイド」を舞台に、元選手で舞の親友の父・佳晴(松尾諭)がたびたびラグビー愛を語ってきた。

 にもかかわらず、約1年〝ワープ〟したことで、ラグビーW杯日本大会が開催された19年9~11月の時期が飛ばされた。花園も試合会場だっただけに、視聴者からは「W杯飛ばされてしまった(涙)」「W杯のこと一切スルーで月日が飛ぶとは思わんかった」などと落胆や疑問のツイッター投稿が。

 来週で終わる「舞いあがれ!」は、初回で舞がパイロットになることを示唆するオープニング映像があったが、家業継承でその道を断念。〝東大阪・町工場編〟が延々繰り広げられており、オープニング場面やタイトルがどう回収されるのか見えてこない。現在携わっている「空飛ぶクルマ」が、物語のカギを握るアイテムとなりそうな感じも見られる。

 一方、08年からのリーマン・ショックについては、工場の経営危機と父の心労など、「朝ドラ受け」の博多華丸・大吉もつらくなるほどのリアルな演出で時間をかけて描かれた。

 そこで注目されるのが現在進行形である「新型コロナ禍」。19年12月といえば、その2か月後にはウイルスの火の手が広がり始め、大阪は医療ひっ迫に悩まされた。視聴者ツイートには「コロナ禍直前なのは不穏。あと6回なのに」「もうコロナだよね。どうするんだろう」と、この時期設定にナゾを深める様子をうかがわせる投稿もあった。