◇飛田江己(21)埼玉支部128期
 
 デビュー2年目の昨年12月30日、江戸川で初優出初Vを達成。128期生の優勝一番乗りを決めた。「優勝は素直にうれしかったです。なかなか実感が湧かなかったんですが、周りの人たちから電話やLINEで『おめでとう』とお祝いしてもらいました」と笑顔がこぼれる。

 このシリーズでは快速機とコンビを組んで初日から4連勝と快走し予選を3位通過。準優勝戦は2コースから差し快勝で優出を決めるなど乗りっぷりも光った。さらに予選首位の秋山直之が準優Fで戦絶好枠が巡ってくるなど流れも味方につけた。「優出したい気持ちはメチャメチャありました。ただ1号艇と分かった瞬間にドキドキというか、頭に血が上ってきたというか…」と振り返るが、本番ではプレッシャーをモノともせず、冷静沈着なハンドルさばきで先マイし、Vゴールを駆け抜けた。

 全国屈指の難水面とも言われる江戸川で節間7勝を挙げて優勝。「江戸川は展示でこけたこともあったし危ない事故もあったので印象はそんなに良くなくて。年末だしとにかく無事故で帰りたいという気持ちでした。でも今はいいイメージになったかと思います」と〝波乗り〟もマスターしつつあるようだ。

 ボートレーサーを目指したきっかけは幼いころ、父に連れられて戸田ボートーレース場を見学したこと。「幼稚園の年長のころには将来はボートレーサーになりたいと思ってました。高校では選手になることを意識してボート部に入部したんです。部活の経験は今しっかり役に立ってると思います」とまさに〝ボート一筋〟を貫いてきた。

 養成所の入所試験を7度目の挑戦でクリアすると、メキメキと頭角を現し128期の養成所チャンプに輝いた。「最初は難しくて『乗れるのかな』と不安でしかなかった。養成所チャンプになれたのは自分の頑張りや努力の成果と思ってます」と胸を張る。

 昨年11月1日から4月30日までが級別審査期間となる2023年後期適用勝率は9日時点で5・13。A級初昇格も視野に入れている。「A級に上がりたいし、その先はA1にも上がって活躍したい。最終的には賞金王を目指したいと思います。ただ自分は先を意識し過ぎるとてこずっちゃう。目の前の一走一走を頑張っていきたいと思います」と目を輝かせる。〝大型ルーキー〟が一歩一歩着実に前進していく。

☆とびた・こうき 2001年5月10日生まれ。埼玉支部の128期生。東京都出身。2021年5月に戸田でデビュー。同年10月の戸田で初勝利。2022年12月に江戸川で初優出初優勝。同期に石倉拓美、鰐部太空海、小坂風太ら。