俳優の寛一郎(26)が3日、大阪市内で主演舞台「カスパー」(4月9日、松下IMPホール)の取材会に登場した。
幼少期から約16年間監禁され、発見された時、一つの文章しか話せなかったと言われるドイツ人孤児カスパー・ハウザーを題材にしたノーベル文学賞作家ペーター・ハントケの衝撃作を、初舞台初主演の寛一郎が挑む。
寛一郎は初の舞台に「稽古が10時半から18時まで。僕は夜型なんですけど、決まった生活に順応してきて、生活習慣もガラッと変わった。個性が一つ消された」と苦笑いしたが、もともと、舞台には興味がなく「これが最初で最後です」ときっぱり。父で俳優の佐藤浩市との会話も「おまえ、舞台やんのか?」「あー、やるよ」で終わったといい、「(祖父の)三國(連太郎)が1回、親父は1回も舞台をやってない。客観的な印象として舞台をやらない家系みたいなのでビックリが大きくて、ザワッとはしました」と明かした。
そんな寛一郎が今回、舞台に立とうと思ったのは「脚本が興味深かった」からだという。
「カスパーって脚本に出会って、できるのが舞台しかなかったので価値を見つけ出せた。再演を言われてもやりたくない。舞台=カスパーなので、カスパーが終わったら舞台も終わります」
カスパーは「社会で過ごす中で当たり前にスルーしたり、目をつむってきたことをハッとさせてくれる。そういえばこうだったな、それっておかしいよねってことに気づかせてくれる」作品だという。
自身の〝気づき〟について聞かれると「くだらない話ですけど、トイレの大と小って何が違うんだろうとか。でも、バカリズムさんが解決してくれてました」とにっこり。続けて「ふとした当たり前の話に疑問を問いかけたらキリがないけど、そういうきっかけをくれる作品。問いを立てられるということが重要かなと思います」と語った。












