女優の牧瀬里穂が27日、NHK「あさイチ」にゲスト出演。日本の1980年代シティ・ポップが世界的ブームになっているという特集で、自身のベスト3を挙げた。

 番組では80年代音楽のレコードに高値がつくなどブームが社会現象化していることを紹介し、とりわけ山下達郎や竹内まりや、松任谷由実、稲垣潤一など、主に同年代に流行した「シティ・ポップ」が人気である伝えた。

 その代表曲として流されたのが山下の「クリスマス・イブ」。同曲を使ったJR東海のCMも放送され、牧瀬が恋人を待つシーンにスタジオで歓声が上がった。「当時17歳だったんですね」と時代を意識した問いかけに牧瀬は「はい」と返して照れ笑いした。

 その後、牧瀬とMCの博多華丸・大吉の3人がそれぞれのベスト3を披露。牧瀬は1位に松任谷の「リフレインが叫んでる」を挙げた。2位、3位もユーミンの「土曜日は大キライ」と「BLIZZARD」に。「クリスマス・イブ」はトップ3に入らなかった。

 牧瀬は「リフレインが――」について「タイトルも何だろうとひかれたし、入りも『どうして どうして』っていう、私よりちょっと上の都会の人たちはこういう思いをして生活しているのかなって、九州の田舎で聴いてました」と説明。同じ福岡市出身の華丸が「田舎じゃないっすよ」と反応したが、牧瀬は「田舎です」と返した。

 華大はそれぞれ、「ふたりの夏物語」(杉山清貴&オメガトライブ」、「月の舟」(池田聡)を1位に。視聴者投票のトップ5も紹介され、1位「君は天然色」(大瀧詠一)、2位「ルビーの指輪」(寺尾聰)、以下、稲垣の「ドラマティック・レイン」、「真夜中のドア~Stay With Me」(松原みき)、松任谷の「中央フリーウェイ」となった。

 牧瀬は1位の発表で思わず立ち上がるなど大興奮。1位の選出に「そうだ、そうだと思いましたよ」と納得の様子で、そんな姿に「(自身が)受賞されたかと…」とのジョークも飛んだ。

 この特集でナビゲーターを務めた俳優の町田啓太は「ルビーの指輪」について「メチャメチャかっこいいと思って、もちろん寺尾聰さん存じていたんですけれど、歌もやってたんだという…」と世代を感じさせるコメントも。寺尾は「ザ・サベージ」などを経て俳優業でも活躍し、ソロで同曲などヒット作を放った。