アイドルグループ「SKE48」の30枚目シングルシングル「絶対インスピレーション」(昨年10月発売)のCD出荷枚数が40万枚を突破したことが分かった。SKE48のシングル出荷枚数が40万枚を超えたのは25枚目シングル「FRUSTRATION」(2019年7月発売)以来5作ぶりのことで、コロナ禍以降、最大のセールスを記録した。
「FRUSTRATION」ではカップリング曲も含めて75人のメンバーが参加していたが、「絶対インスピレーション」CDでの楽曲参加メンバーは59人。SKE48はこの2年間で松井珠理奈、高柳明音、惣田紗莉渚、大場美奈、古畑奈和とAKB48グループ選抜総選挙で選抜入りした実績を持つメンバーが卒業しており、コロナ禍、そして人気メンバーの卒業が続いている中でのセールス急回復には関係者の間からも驚きの声があがっている。
SKE48が売り上げを大きく伸ばした要因の一つと見られているのが新公演プロジェクトの成功だ。SKE48のチームSは昨年5月から小室哲哉氏がプロデュースしたオリジナル新公演「愛を君に、愛を僕に」をスタート。チームKⅡも12月から韓国人DJ・Night Tempoらが楽曲を提供した「時間がない」公演を開始し、初日の観覧倍率が約30倍になるなど大きな反響を呼んだ。
SKE48ファンである高須クリニック名古屋院の高須幹弥院長は「新公演が始まったことでSKEから離れていた人が戻ってきたんだと思います。チームS、チームKⅡどちらの新公演もすばらしいですからね。僕は(応援している)倉島杏実ちゃんが所属しているチームEの公演を中心に見ていましたが、新公演が始まってからチームSやチームKⅡも見るようになりました」と分析。同じくSKEファンであるお笑いタレントのユリオカ超特Qも「1月に名古屋の劇場でKⅡ公演を見ましたが本当にすばらしかった。自分たちの楽曲や衣装のあるオリジナル公演が始まったことでメンバーみんなが生き生きとして活気づいている。それがファンにも伝わってSKEへの熱が復活しているんでしょう」と見ている。
楽曲制作、振り付け、衣装、リード曲のミュージックビデオ撮影(チームKⅡは東京スカイツリーなどで撮影)、照明、CDアルバム制作などオリジナル公演の制作には数千万円ものコストを要するが、新公演アルバムの売り上げが好調なことや動画配信の月額契約者数が伸びたことでチームSは約半年で制作費を全額回収。チームKⅡも想定を上回るスピードで回収が進んでいるという。SKE48の運営会社ゼストは自社レーベルや衣装制作部門を持っており、新公演制作の大部分を自社内で行うことができるのも強みとなっている。
SKE48ではすでにチームEのオリジナル新公演の制作にも着手しており、今年中には3チーム全てのオリジナル公演が出そろう予定。K―POPや坂道シリーズに押され気味のAKB48グループだが、劇場公演という48グループならではの魅力を前面に押し出しているSKE48が逆襲の先陣役となるか――。












