俳優の木村拓哉が主演した映画「レジェンド&バタフライ」(27日公開)のジャパンプレミアが12日、都内で行われ、木村、綾瀬はるか、伊藤英明、中谷美紀らが登壇した。

 木村が演じるのは織田信長。その信長の元に嫁いできた濃姫を綾瀬が演じる。敵対する隣国同士の〝政略結婚〟という最悪の出会いで始まった2人の夫婦生活だが、次第に強い絆で結ばれ、誰も成し遂げたことのない〝天下統一〟という夢に向かっていく姿を描く。総製作費20億円の超大作だ。

 木村は「個人的にも思い入れの深い作品で、皆さんにも頭から最後のその瞬間まで、じっくりと味わっていただきたい。時代劇ではありますが、今のみなさんに共通する普遍的なものが描かれているので、それを受け取っていただけたらうれしいです」と話した。

 濃姫の侍従で、福富平太郎貞家を演じた伊藤は「現場でいる木村さんは信長そのもの」とし、「ナンバーワンの信長」と興奮気味に語る。濃姫の筆頭侍女・各務野を演じた中谷も「木村拓哉さんは本来、ユーモアあふれる楽しい方」としながらも、現場にいる木村を「お相撲さんが勝つ方はアドレナリンが出て殺気立っている。現場に入る殿(木村)から噴出しているアドレナリンは同じようなもの。現場に入ると怖くて近寄れないし、血なまぐさい匂いがする。綾瀬さんですら『殿が怖い』と言っていた」と撮影現場での木村は信長そのものだったと認める。

 そんな木村を象徴する出来事もあったという。撮影の合間に伊藤が刀を持ってチャンバラをしていたときのこと。中谷は「伊藤さんはチャンバラがうまいんです」というが、その横で木村はそのチャンバラに混ざることなく刀をさやに収めたままだったという。中谷は「殿はなさらないのですか、と聞くと木村さんは『これ(刀)を抜くことの重みが分かっている人はああいうことはしない』と言ったんですよ」。このエピソードに伊藤は苦笑いするしかなかった。