俳優・岸谷五朗(58)が23日、大阪市内で音楽劇「歌うシャイロック」の取材会に登場した。

 同作は「焼肉ドラゴン」「パーマ屋スミレ」など数々の名作を世に送りだしてきた鄭義信氏を作・演出に迎え、シェイクスピアの傑作「ヴェニスの商人」の高利貸しシャイロックを物語の中心に据えて再構成。2014年に韓国・ソウル、17年に兵庫で上映され、今回、京都(来年2月9~21日=京都南座)、福岡(同2月25~27日=博多座)、東京(同3月16~26日=サンシャイン劇場)の3都市で上演される。

 劇は全編、関西弁となっているが、2003年度後期NHK連続テレビ小説「てるてる家族」に出演した際に猛特訓したことが生きているといい、「シェイクスピアが近所のおっちゃんに思える。通天閣辺りでシェイクスピアも飲んでたんじゃないかというような親近感が脚本にある。シェイクスピア劇は敷居が高い、難しいと思っているお客様に突破口を開いてもらうには最高の作品」と胸を張った。

 鄭氏とは映画「月はどっちに出ている」など多くの作品で主演俳優と作家という関係を続けてきた。その「月はどっちに出ている」で監督を務めた崔洋一さん(享年73)が先月、ぼうこうがんのためこの世を去った。

 岸谷は「絶対に崔さんに南座から見てもらおうと話してたら、お亡くなりになってしまった。我々としても非常に悲しいが、なおさらこの作品を成功させなければという強い意志になりました」と語った。

 岸谷と言えば、寺脇康文との演劇ユニット「地球ゴージャス」でも活躍中で、外部公演への出演はなんと14年ぶりになるという。

「演劇は準備にも時間がかかるので、スケジュールが取れない。寺脇さんはその期間、のんきに見ているだけなんで、いろんな芝居に出れるんですけど僕は書いてるんで。松竹さんからお話をいただいて『やっとできる』って感じで、僕自身ラッキーだなと」と人気ドラマ「相棒」に復帰した寺脇をイジリながら笑った。