アイドルグループ「SKE48」で今、注目されているのが中野愛理(21)だ。最新シングル「絶対インスピレーション」(10月5日発売)のカップリング曲「片想いフォーエバー」でセンターに抜てきされるなど人気上昇中。SKE5年目の今年、アイドルとして一気に開花しようとしている中野を直撃した。

 ――最新シングルのカップリング曲でセンターに抜てきされた

 中野 ミュージックビデオ撮影の前日にフォーメーションの資料が届いて、そこで(自分がセンターと)知ってビックリしました。自分の代表曲ができてうれしかったです。私自身より応援してくださるファンの方の頑張りが報われたなと思います。

 ――「今、来てるな」という実感はあった

 中野 センターになるまではなかったです。14周年コンサートのときには松井玲奈さんの卒業シングル「前のめり」を披露したときもセンターをさせていただいて…。その後に新曲発売イベントがあったんですけど、私のトーク会に落選した人がいたんです。今、もしかしていい感じなんじゃないかと動画配信サイト「SHOWROOM」でウキウキして話してたら、(ファンから)〝浮かれてるね〟と言われました(笑い)。

 ――ファッション誌「bis」でレギュラーモデルもやっている

 中野 昨年、SHOWROOMで行われた「AKB48グループ×bisレギュラーモデル最終審査進出権獲得イベント」でファンの方に1位にしていただいて、審査員の方と面談して選んでいただけました。それで自信がついたんです。それまで自分はダンスが下手くそだからとかマイナスモードに入ることもあったんですけど、自信がない人を応援してもきっと楽しくない。自分のことを好きにならないと〝好きになってください〟と堂々と言えないと思うんです。「bis」のモデルになれたことがきっかけで殻を破ることができました。

 ――もともとSKE48のファンだった

 中野 48グループ全部が好きで、小学生のころは「週刊AKB」(テレビ東京系)を見てました。AKBは板野友美さん、SKEは松井玲奈さんのファン。小学6年生のときに名古屋で行われたHKTさんのファーストシングル全国握手会に初めて行き、そこで握手会の楽しさに目覚めたんです。SKEでは「美しい稲妻」の発売イベントで柴田阿弥さんのところに並んだんですが、それまで経験したことのないような対応力で、大きな目に吸い込まれそうになったことを覚えてます。顔が近くて目がキラキラしていて、そこから柴田阿弥さんにはまりました。昔は劇場が入っているビルにSKEカフェとグッズ売り場があったので、そこで柴田阿弥さんの生写真を毎月買ってました。結構DD(誰でも大好き)でNGTの中井りかさん、HKTの宮脇咲良さん、NMBの太田夢莉さんの握手会にも行っていました。

 ――そこからアイドルを目指すようになった

 中野 SKEの6、7期、HKTの4期を受けましたが、全て書類審査で落ちました。そこで心が折れてSKE8期生は受けなかったんですけど、高2の冬にAKB48グループドラフト3期生オーディションがあってラストチャンスだと思って応募しました。チームKⅡに1巡目で指名されたときはうれしくて涙が止まりませんでした。

 ――実際にSKEに入ってみて想像していたことと違うと感じたことは

 中野 それがなかったんですよ。2020年の12周年のときに2週間ぐらいで3公演を覚えなきゃいけないことがあって、そのときに〝SKEってこんなにしんどいのか〟と思いましけど、それまではしんどいと思ったことがなくて。わりと自分には合っているグループなのかなと思います。

 ――アイドルはいろんな制約がある

 中野 気にならないです。

 ――恋愛禁止を守るのは?

 中野 苦じゃないですね。大丈夫です。女の子のアイドルが好きなので。最近は「≠ME」(ノットイコールミー)さんにはまっていて、アイドル活動のモチベーションになっています。特に鈴木瞳美さんが好きで、同世代の女の子が頑張っているのを見ると自分も頑張ろうと思います。

 ――所属しているチームKⅡでは12月11日から「時間がない」公演がスタートする

 中野 オリジナル公演はなかなかいただけるものではないので、うれしいですけど不安もあります。みんなで一致団結していいものにしたい。リーダーのあやめろ(太田彩夏)さんは同い年なんです。微力だけど私もあやめろさんのことを支えたいし、先輩と後輩のつなぎ役になれたらいいなと思います。

 ――選抜入りも見えてきた

 中野 まだそこまで言える自信はないんですけど、昔に比べたら目指せる位置に少しずつ来れているのかな。

 ――4月にお披露目された11期生を除いてSKEで選抜入りしたことがない期はドラフト3期生だけだ

 中野 48グループでもドラ3が選抜入りしたことのないグループはSKEだけなんです。のんびりしている場合じゃないなと思いました。

 ――次のシングルが勝負

 中野 21歳が勝負の年だと言っています。ファンの方の期待に応えたいし、いま来ている波をここで止めたらもう(チャンスは)来ないと思う。この流れで入りたいなと思います!