俳優の遠藤要(38)が来年1月7日に行われる格闘技大会「競拳22」(大阪・堺市産業振興センター)でリングに立つことが分かった。相次ぐ不祥事で芸能界からドロップアウトしていた遠藤を再起の舞台に導いたのは俳優仲間で、今年6月に格闘技デビューしていた高岡蒼佑(40)だった。出直し戦に挑む遠藤が、その心中を本紙に激白した。
「本気の決意の姿を見せます」
ふてぶてしいコワモテの不良やアウトロー役を中心に映画やドラマ、舞台で鳴らした遠藤が、別人と思わせるような柔和な笑顔を見せた。
波乱な役者人生の真っただ中にいる。2007年公開の映画「クローズZERO」で、不良高校生「芹沢軍団」のナンバー3・戸梶勇次役でメジャーデビュー。名バイプレーヤーとして、NHK大河ドラマや朝ドラなど数多くの作品に出演し、人気俳優の座を駆け上がった。
しかし、17年に違法賭博店への出入り騒動で謹慎。その後、復帰するも酒に酔って、後輩俳優や飲食店の元アルバイト学生を殴って逮捕された。ともに不起訴となったが、芸能界からはなかば追い出される形で、現在は四国でひっそりと暮らしていた。
思わぬ誘いの声が届いたのは先月末のことだ。「クローズZERO」やドラマ「ROOKIES」で共演し、親交がある高岡と数年ぶりに再会し、その席で格闘技戦の話を突如、聞かされた。「もうすぐ40歳になるし、体はぶよぶよですよ」とすぐさま断ったが、実際に40歳で格闘技デビューしていた高岡からこう声を掛けられた。
「俺らはファンやお世話になった人たちを裏切った形になっている。このままではだめ。みそぎじゃないけど、頭を下げる。そういう場所をつくってもらえているし、この年で挑戦している姿を見せるのも俺らの役目」との言葉に遠藤は「しびれた」といい、その場で挑戦を決意したという。
10代後半の時にキックボクシングのジムに通っていたという遠藤は、すぐさまジムに通い始め、わずか10日で87キロから7・5キロも体を絞った。「今までむくんでいただけ」と笑わせた遠藤だが、すでに本格的なトレーニングに突入しており、貫禄あるボディーから20代の時のような精悍な姿を取り戻しつつある。
「実際、(リングに立つというのは)今でも怖い。どんなふうに思われるか分からないが、自分の近くにいる人たちが頑張っている姿を見て、応援してくれている。負けたらダサイかもしれないけど、それまでの持っていき方に今までやっていた役者の根性を見せたい。今は1月7日が楽しみです」と遠藤は声を弾ませた。
ドロップアウトして、もがき苦しんでいる仲間に再チャレンジの場を作りたいと話していた高岡にとっても、初プロデュースの場になる。遠藤の対戦相手は今後決まるが、リング上で、その生きざまをどのようにぶつけるのか注目される。
☆えんどう・かなめ 1983年千葉県野田市生まれ。2007年に映画「クローズZERO」でブレークし、09年に映画「イエローキッド」で初主演。ドラマ「ROOKIES」、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、連続テレビ小説「てっぱん」など数多くの作品に出演する。175センチ、79キロ。















