ジャニーズ事務所副社長で、ジャニーズアイランド社長を務めていた〝タッキー〟こと滝沢秀明氏(40)が退社し、ファンや芸能界が騒然としている。滝沢氏は2018年をもって現役を引退し、裏方に転向。後進の育成にまい進し、これまで結果も出していたのだが…。ジャニーズサイドは引退後の同氏の動向に疑心暗鬼といい〝虎の巻〟流出を懸念している。

 ジャニーズ事務所は1日、公式サイトで滝沢氏が同事務所の取締役副社長と関連会社「ジャニーズアイランド」の代表取締役社長などを退任したと発表した。

 滝沢氏はタレント業を引退後、裏方に専念。「Snow Man(スノーマン)」や「SixTONES(ストーンズ)」をCDデビューさせるなど後進の育成に力を注ぎ、最近も「Travis Japan(トラビス・ジャパン)」を世界進出させたばかり。その手腕はファンだけでなく、音楽界、テレビ界で高く評価されていただけに、「なぜ?」という疑問の声があふれている。

 事務所の発表によれば、続けるよう慰留したが、「本人の固い決意を尊重」し「次のステージに進むこと」を承認したという。だが滝沢氏のコメントは一切なく、退社後の〝次のステージ〟は明らかにならなかった。

 一部では、退社をめぐって滝沢氏と事務所が代理人を立てて条件面などを交渉中と報道。今後も会見はおろかコメントを発表する予定はなく、ファンから「円満退社なの?」と疑う声が上がるのも当然だ。

 多くの業界関係者が口にするのは、ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏との〝確執〟。最近の滝沢氏の姿を見た人物からは「第二の飯島三智氏」という見方も出ている。

 飯島氏といえば、元SMAPマネジャー。ジャニーズを離れ、現在は稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が所属する「CULEN」社長を務める。

「ジャニーズ内で滝沢さんの影響力が大きくなっていくことに、ジュリーさんが不満に思っていることは関係者らも感じていた。ジュリーさんの実母・メリー喜多川さんが昨年亡くなってから確執は決定的に。ジュリーさんからすれば、ジャニーズは〝喜多川家のもの〟と思うのは仕方ない。一方、飯島さんもメリーさんやジュリーさんとの確執で、ジャニーズを追われました。心労で滝沢さんは激やせしていましたが、SMAPの騒動時に激やせしていた飯島さんをほうふつとさせます」(テレビ局関係者)

 気になるのは退社後の動向だ。

 育成力や演出力は誰もが認めるだけに芸能界に携わることが期待されるが、取材によれば〝難航中〟だという。

「今も代理人を立てて交渉が続いており、ジャニーズサイドは機密事項の流出禁止を求めているという話もある。もちろん、その中には育成スキルも含まれるはず。もしそれを伝えることがダメとなれば、滝沢さんは裏方としての活動が難しくなる。一方、ジャニーズサイドからすれば、退社した滝沢さんが、ライバルとなるグループを立ち上げることを阻止したいのでは」(同)

 滝沢氏退社の真相が明らかになる日は来るのか。