群馬県の前橋競輪場(日本トーターグリーンドーム前橋)で開催中のGⅠ「第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は22日、3日目を行った。準決11Rを1着で突破した古性優作(31=大阪)だが、笑顔はなかった。

「村上さんは、怒ってます」

 思いもかけない言葉を、厳しい表情で口にした。先日、引退したばかりの村上義弘氏が準決11Rのレースを見たら「怒ってます」というのだ。

 3着の稲川翔(37=大阪)と一緒に決勝の切符を手にしたのに、そう言い切る。走りにスキがあった。

 原因は「左手の人さし指が握れない」と落車の影響があること。そのため「赤板のところがめちゃくちゃきつかった」。位置取りは結果的に成功したものの、反省しかない。「情けない走りをしてしまった」。厳しい目を自分に向ける。その反省を、先につなげる。村上の教え――。近畿のこれからを背負う者として、緩めることはない。

 決勝はもう一度、稲川とタッグを組んで挑む。稲川は「村上さんが喜んでもらえるような走りをできれば」と話した。「いいレースをして、ワンツーを決められるように」(古性)。村上が築いてきたものを受け継ぎ、それを表現する。今大会はそれが近畿全体の使命。大注目の一戦が、迫る。