人気アイドルグループ・SKE48が、5日に30枚目シングル「絶対インスピレーション」を発売した。初めて表題曲センターに立つのは、9期生の青海ひな乃(21)。病に倒れた父、家族に恩返しをするためにアイドルになった。挫折を乗り越えた青海は「SKE48を知ってもらう入り口になりたい」と誓った。

 ――初センターです

 青海 偉大な先輩方が卒業されていく中で、みんなでまた新たにSKE48の歴史をつくっていきたい! 私も背中で見せられたらと思います。

 ――先月末に中心メンバーの古畑奈和さんが卒業。グループの顔だった須田亜香里さんも11月1日に卒業を控える

 青海「絶対インスピレーション」は亜香里さんの卒業シングルにもなるので、最高の思い出にしたいです。センターに選ばれて、最初に声をかけてくださったのが亜香里さん。「ひな乃がセンターなの、めっちゃ楽しみ!」と言ってくださって。不安も軽くなったのを覚えています。

 ――前作で選抜メンバー落ちを経験してからのセンター抜てきだった

 青海 選抜落ちは悔しかったですけど、ファンの方や家族に悲しい思いをさせてしまったと申し訳ない気持ちが勝ってしまって…。でも、その期間に頑張ってきたからこそセンターになれたとも思います。

 ――高校3年生の時、お父さんが脳梗塞で倒れたことは、アイドルを目指したきっかけでもあった。家族も喜んでくれたのでは

 青海 お父さんは体が不自由でそんなに話すこともできないんですけど、泣いていましたね。感情や表情でセンターを素直に喜んでくれたのを感じました。SKE48に入った意味があったのかなって。改めて入ってよかったなって思いましたし、またもう一つ恩返しができたかな。

新センターの青海ひな乃
新センターの青海ひな乃

 ――小室哲哉氏がプロデュースした、SKE48劇場のチームS新公演「愛を君に、愛を僕に」でも、中心メンバーとして引っ張る。ファンも喜んでいますね

 青海 アイドルになるまで誰かの気持ちを動かせる経験は、それまで私の人生にはなかった。ファンや家族の存在は、私がステージで頑張る糧で、生きる意味の一つでもある。あまり泣くことはないんですけど、選抜落ちした時はすごく泣いて(苦笑い)。弱い部分を隠してたんですけど、ファンの方が「弱い部分を見れてうれしいよ」「私たち、俺たちにもっと頼って」と言ってもらえて…。ファンの皆さんの存在の大きさを改めて感じました。そこで初めて「選抜復帰したいです」と口にできたことも大きいです。

 ――新公演では、振付師の牧野アンナさんの指導も大きかったとか

 青海 レッスン期間は精神的にも体力的にもきつかったんですけど、乗り越えられたからこそ周りから「変わったよね?」と言われることがすごく多くて。チームとしても一人ひとりとして成長できました。私たちがファンの皆さんに甘えていた部分もあって、アンナ先生からは「楽しいで終わりでいいの?」「もっとたくさんの人に知ってもらわないと、このままじゃSKE終わるよ」とも言われて気づいた。何のためにアイドルをしているかといったら“たくさんの人にSKE48や自分のことをもっと知ってもらいたい”から。私たちは「(知ってもらう)入り口になる」という目標も掲げました。

 ――青海さんはまさに“グループの顔”として入り口になる存在だ

 青海 何年も劇場に来てなかったけど、行ったら楽しくて来てくれる人や、初めてSKE48に興味を持ってくださる方が増えてきてうれしい。個性豊かなメンバーをもっとたくさんの方に知ってほしいですし、私が一つの入り口になれるように頑張りたいです!

インタビュー中もいきいきと話す青海ひな乃
インタビュー中もいきいきと話す青海ひな乃

 ☆あおうみ・ひなの 2000年11月2日生まれ、愛知県出身。18年12月に9期生として加入。チームS及び派生ユニット「カミングフレーバー」のメンバー。