ガーシーもドバイからSOS発信していたのに…。23日から24日にかけて猛威を振るった台風15号の影響で、静岡県内は記録的な大雨に見舞われた。土砂崩れや大規模停電や断水が発生したが、県が自衛隊に災害派遣を要請したのは26日になってから。ツイッターで「#国葬よりも静岡救済」と拡散されるなど、あまりに遅すぎる対応に批判が殺到している。
台風による大雨の影響で、静岡県内では各地で道路の冠水や土砂崩れ、土石流が発生した。磐田市や浜松市などでは警戒レベル最高となる「5」の緊急安全確保が出されており、通過後の24日には県内各所で、甚大な被害が浮き彫りとなった。
特に山間部の孤立や静岡市清水区周辺の断水と停電で、住民からは悲鳴が上がったものの全国的なニュースにはなっていなかった。
清水区出身で女優の広瀬アリスは、25日にツイッターで「静岡の皆さん、大丈夫ですか? 母親から連絡が入った時衝撃を受けました。何か困ってること、必要なものがあればコメントください」と呼びかければ、ドバイ滞在中の参院議員のガーシー(東谷義和)氏もインスタグラムで「ニュースには全くならず水はどこも完売、給水車は5時間待ち。メンタルもやられてます!」とのSOSのメッセージを引用し、拡散を呼びかけた。
ようやく事が動いたのは26日になってから。定例会見を開いた静岡市の田辺信宏市長(61)は自衛隊派遣要請を行うよう県に要望を伝えたことを明かし、「1日でも早い給水ができるよう国や県の協力を得たい。積極的な情報発信をしたい。全力で取り組んで参ります」と話したが、“後の祭り”だ。
報道陣からは「この2日間、どうして自衛隊が給水活動とかに来てくれないのか疑問の声が多い」「もう少し早く自衛隊要請できなかったのか?」「土曜日は何をしていたのか?」と遅すぎた対応に疑問と批判が殺到した。
政府も自衛隊派遣要請を受けて事の大きさに気づいたのか、27日に内閣府や厚労省、国交省の副大臣らを派遣するとした。
背景には田辺氏の認識の甘さだけでなく、川勝平太知事(74)との確執も取りざたされる。ともに就任10年以上となる2人はクセの強さで知られる。2015年に静岡型県都構想を巡る会談の際には川勝氏に「君(きみ)」呼ばわりされた田辺氏が「君ではなく静岡市長です」と反論。犬猿の仲で、これまで何度も対立してきた。それだけに自衛隊要請は知事権限とあって、両者の連携が鈍くなった可能性があるわけだ。
元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は「気象庁が危険喚起した時に自衛隊には事前に即応体制を取ってもらう状況にしておかないといけない。県民、市民の命にかかわる事態で、知事と市長の確執やメンツなどもってのほか。危機管理が欠如したトップの姿勢で、許せません」と断罪した。
初動が遅れたことで、いまだ断水を含めた復旧のメドが立たないまま。両者の間で責任の押し付け合いにならなければいいが…。












