向日町競輪GⅢ「開設72周年記念 平安賞」は27日、最終日を迎える。12R決勝は脇本雄太(33=福井)が4連勝で大会連覇を飾るかに注目が集まるが、4車並ぶ中四国勢がキバをむく。その先陣を切るのはS班戦士・清水裕友(27=山口)だ。

 長州志士が息を吹き返している。目を覚まさせたのは愛する中日ドラゴンズの看板選手だった福留孝介の引退だった。

「引退の記事を読んだんですけど、その中にあった『不確定な未来を考えてもしようがない』みたいなのがあったんです。クヨクヨ、考えちゃう方なんで、オレ。胸に刺さりました」

 目の前のやるべきことに集中する密度が高まり、今節の3走にはブレがない。気持ちを前に向け、また「青森記念の時に届いて、青森の2日目と共同杯(名古屋)の最終日に使った自転車で走っているんです。これを使いこなせないと、上がない、と思って」と明確な意識を持って、戦いに挑んでいる。

 決勝に関しては「前に使っていた自転車も持ってきているので、そっちにするかは考える」ものの、この舞台になれば「やることをやる」のみ。薩摩隼人が与えてくれた言葉が届き、長州志士の心は今まで以上に澄んでいる。

 上位の戦いに苦しんで、「ダメっすわ」と嘆いていたヒロトはもういない。もう一度、競輪界に革命を――。荒々しく、行く。