世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が22日、都内で会見した。登壇したのは新設された教会改革推進本部長に就任した勅使河原(てしがわら)秀行氏で、かつてワイドショーや週刊誌で取り上げられた人物だった。

「教会改革推進本部を担当することになりました勅使河原と申します」と勅使河原氏が冒頭挨拶し、ネット上やお茶の間は懐かしい顔の登場にざわついた。

 勅使河原氏は1992年に新体操の山崎浩子と合同結婚式に参加。京大卒のエリートで、メディアに露出し、広告塔の役割を果たしたが、山崎は翌年に脱会。2人はまだ入籍はしていなかった。その後、勅使河原氏は再び合同結婚式に参加し、別の女性と結婚。その一連の動向は報じられ、「テッシー」の愛称でも知られた。

 これまで教団の会見は田中富広会長が対応していたが、一方的に主張を展開し、火に油を注ぐ事態にもなっていただけに勅使河原氏を表に出し、イメチェンを図った格好だ。

 もっとも一緒に会見した福本修也弁護士とともに教団活動の正当性を主張。2人は報道陣の質問には言葉を荒立たせて、ケンカ腰になる場面もしばしばだった。

「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に生出演したジャーナリストの有田芳生氏は「勅使河原さんがどこまで(教団の)実態を知っているのか。知らないのではないか。改革の本部長に据えることに問題がある」「30年たってまた広告塔になったのかなあ。事実と全く違う。徹頭徹尾」とバッサリと斬った。

 同じく生出演したジャーナリストの鈴木エイト氏も「(勅使河原氏の)指が震えていた。単なるあがり症なのか、ウソをついているのか。検証していきたい」と話した。