ミス・ギャラクシーオブビューティーのファイナリスト13人が25日、社会貢献活動の一環として東京電力福島第一原発を訪れ、廃炉作業が進められる1~4号機などを視察した。

 2011年3月11日に起こった東日本大震災の大津波で、福島第一原発は壊滅的なダメージを受け、稼働中だった1~3号機の冷却ポンプが海水で故障。核燃料が融け出してメルトダウンする大事故が発生した。

 あれから11年以上が経過したが、上部が骨組みだけになった1号機建屋は高い放射線量が飛び交い、使用済み核燃料の回収やメルトダウンしたデブリの回収も行われていない。まさに容易に近づくことのできない〝死の空間〟だ。

 その1号機建屋から直線距離にして80メートルの「高台」と呼ばれるエリアに降り立ったファイナリストたちは、経産省や東電関係者の説明を受けている間、震災の圧倒的被害を前にして絶句。視察前に渡された放射線カウンターが一定量ごとに警告する音だけが、廃炉作業の続く建屋の前でけたたましく鳴り響いた。

 その後、ファイナリストたちは海洋放出する方針が決まっている処理水を視察して、福島第一原発を取り巻く状況について説明を受け、夜も勉強会で理解を深めた。

 この日の活動を終えて、雪乃しほりさん(31=女優)は「3・11のあの瞬間、専門学校の卒業式でいた九段会館の天井が崩れ、目の前で先生を1人を失いました。でも、今回初めて福島第一原発を視察して、もっと怖ろしいことが起きていたんだと、この目で見て説明を受けて背筋が凍りました」。

 また、当時8歳だった寺下光エミリアさん(19=モデル)は「当時、実家で震度6強の揺れに見舞われたとき、母と一緒に自宅にある聖書を握りしめて無事を祈っていたのを思い出しました。福島第一原発を見るのは2回目ですが、何度あの光景を見ても切ない気持ちになる」と話すなど、それぞれが衝撃を受けた様子だった。