安倍晋三元首相の死去を受け、自民党内で“仁義なき権力闘争”が始まるといわれている。動向が注目されるのが菅義偉前首相(73)だ。安倍氏から政権を引き継ぎ、昨年の総裁選不出馬で岸田政権となって以降、“冷や飯”を食わされていたが、2年後の自民党総裁選へ向け、菅氏がキングメーカーになる可能性が急浮上している。
安倍氏が会長を務めた党内最大派閥・安倍派(94人)は当面、後継会長を置かない方向のよう。分裂の可能性が報じられるなど、動揺が広がったまま。安倍氏の通夜が営まれた11日には会場近くのホテルに下村博文氏、塩谷立氏の両会長代理らメンバーが集結し、結束を確認したという。
参院選で大勝した自民党は今後3年間、国政選挙のない「黄金の3年間」に入り、国会運営上は平穏な期間となる。
一方で、自民党内は“ポスト安倍争い”がすでに始まっているという。
「まず安倍派会長に誰が就くか。次期会長に意欲を見せているのは下村氏といわれ、配下には安倍さんが期待を寄せていた松野博一官房長官、萩生田光一経産相など現閣僚もいる」(自民党関係者)
他派閥は現主流派が茂木派54人、麻生派49人、岸田派44人、非主流派が二階派42人、谷垣グループ24人、森山派7人。2024年9月の総裁選へ向け、新たな主導権争いが始まるが、キーマンとして浮上したのが菅氏なのだという。
「菅氏はこれまで無派閥を通してきましたが、昨年の首相退陣以降、やり残した政策を実現するとして独自の勉強会を旗揚げすると公言。麻生派を退会した4人をはじめ、無派閥の議員らで20~30人の“菅グループ”が近く発足するのは確実。派閥を解散した石破茂氏らも合流する可能性もある」(自民党関係者)
先の参院選では地元・神奈川選挙区で三原じゅん子氏(無派閥)を全面支援した菅氏だが、派閥の壁を越えて誰でも参加できる会というのがポイントだという。
「同じ神奈川ラインで河野太郎氏(麻生派)、小泉進次郎氏(無派閥)、二階派の次期会長と目される武田良太氏も参加するといわれている。二階派も取り込んだ場合、最大で70人規模の一大派閥になる可能性がある。そうなれば、安倍氏が目指したキングメーカーに菅さんが取って代わるというわけです」(永田町関係者)
やはり始まったポスト安倍の抗争勃発といえそうだ。












