藤井聡太王位(20=竜王、叡王、王将、棋聖)に豊島将之九段が挑んだ第63期王位戦7番勝負の第5局が5、6の両日、静岡・牧之原市で行われ、128手で藤井王位が勝利。4勝1敗で2度目の王位防衛に成功した。

 中盤~終盤までは両者互角の展開。難解な終盤戦が続いたが、最後は藤井王位が飛車切りから鮮やかに寄せ切った。対局後、藤井王位は「玉が薄くなる展開で難しかったが、なんとか崩れずに指すことができた」と安どの表情を浮かべた。

 これで藤井王位のタイトル獲得数は竜王1期、王位3期、叡王2期、王将1期、棋聖3期の計10期となった。タイトル戦の戦績は、通算35勝6敗で勝率は驚異の85・3%。2日制のタイトル戦(竜王、王位、王将)に限れば20勝2敗。勝率はなんと90%超えとなる。

 また、タイトル初挑戦からの連続タイトル獲得10期は、歴代1位の偉業。初挑戦からにこだわらなければ、大山康晴十五世名人の19期連続タイトル獲得という大記録があるが、いまの藤井王位の勢いなら、更新しても全く不思議はなさそうだ。

 棋士の間からは「藤井さんが番勝負で負ける姿は想像できない」という声も出ているが、果たして〝藤井一強〟の牙城を崩す棋士は出てくるのか。