安倍晋三元首相が元海上自衛官の男に襲われ、死亡した事件では警備態勢の不備がやり玉に挙がっている。安倍氏の演説中に背後から忍び寄った男は至近距離から手製の改造銃を発砲。SPや私服警察が気付いたが、安倍氏は無防備のまま振り向いたところで2発目の銃弾を浴びたとみられる。
永田町関係者は「現役の首相が地方に遊説する場合は警視庁のSPがそのまま大挙、付き添って、警備に当たりますが、元首相にはSPが1人帯同するだけ。街頭演説は地元の警察に警備を依頼します。1発目の銃声で、防弾ブリーフケースを出していましたが、そもそも簡単に男の接近を許してしまい、背後に気を使っていなかった。警備人数や態勢について、県警の責任が問われる」と指摘する。
今年は政界関係では物騒な事件が続いていた。5月に立憲民主党の福山哲郎前幹事長が街頭演説中に殴られた。辻元清美氏の大阪事務所に侵入し、逮捕された男は「危害を加えようと考えていた」と供述。今月6日には再び、東京事務所のベランダに生卵が投げ入れられた。
また、NHK党の立花孝志党首が6日に千葉県内での街頭演説会最中には、ガーシーこと東谷義和氏の顔写真がプリントされた選挙カーの写真にスプレーが吹きかけられ、男が逮捕された。男の犯行様子を撮影していた共犯者がいるとみられ、現在もネット上に投稿が続き、警察の捜査が進んでいる。
8日朝、ネット掲示板には「本日金曜日、某所でまあまあ大きな出来事が起きる そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる 追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるる そんなような夢をみた」との書き込みがあった。これは立花氏に関するスレッドに書き込まれたもので、関係者から指摘を受けた立花氏はユーチューブ上で明らかにし、警察も関連性を捜査するとみられる。
事件を受け、自民党や立憲民主党などは一時、街頭演説を取りやめたが、岸田文雄首相は「暴力に屈しない。予定通り、選挙活動を続ける」と選挙最終日となる9日は各党は通常通り、街頭演説会を行う予定だ。












