格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)で神龍誠と対戦する所英男(44)が涙ありタップありと前代未聞の公開練習を行った。
自身が会長を務めるジム「所プラス」で公開練習を行ったかつての〝戦うフリーター〟は、予定された時間の直前になぜか汗だくで登場。「なんか調子が良かったから」とジム周囲を走ってきたことを明かすと、そのまま休むことなくミット打ち1ラウンドとグラップリングのシチュエーションスパーリングを2本、それぞれ1分ずつ行った。
するとまさかの事態が起きる。強烈なジャブとストレート、フックを披露したミット打ちでは途中「痛い…。手首が負けちゃう…」とつぶやき緩めの打撃に変更。続いて若手選手を相手にしたスパーリングでは足を絡めた状態でスタートした1本目でかかとを取られてタップし、バックを取られた不利な状態でスタートした2本目は相手の攻めから脱出できず肩固めで一本を取られた。
公開練習で手の内を隠すことはよくあるが、多少はかっこよく見えるようにするのが普通だ。その逆になった所は「手首? やっぱりバンテージをしっかり巻かないとダメだって分かりました。スパーは、若い子が強くなって、取ったり取られたりで…」と頭をかいた。
対戦する神龍はフライ級国内最強と言われる強敵だが「体もすごいしスピードも速くて今のMMA。本人も言っていたけど天才なんだろうと思います。うらやましいです」と持ち上げる。自身は9年ぶりのフライ級挑戦になるが「DEEPでもフライ級トーナメントをやるのに、自分が飛び級して(神龍と)やらせてもらうので面白く思わない人もいると思います。だからこそ負けられないという気持ちもあります。認めてもらいたいというか」と意気込んだ。
コメント中、若かりし頃のトレーニングを想起して目に涙を浮かべたかと思えば、最後に今後の格闘技人生を問われ「やり残したことをやって終わりたいです」と話し号泣した。涙が引くと所は「減量が激しいと感情的になるというか。普段ならイラッとしないことでも何か言ってしまったり、すぐウルッときちゃったりするんですよ」と苦笑い。
試合を6日後に控え、限界まで自らを追い込んでいる様子を見せた所。全ては相手陣営に揺さぶりをかける〝作戦〟なのか、それともありのままの姿なのか。いずれにせよ、フライ級の国内頂点に挑む大ベテランの戦いから目が離せそうにない。












