本紙週末連載「言いたい放談」でおなじみのジャーナリスト上杉隆氏(48)の「名誉回復を祝う会」が19日、都内で開催された。

 上杉氏は、東日本大震災の発生翌日に福島原発でメルトダウンが起きた可能性を言及したところ「ウソつき」「デマ」と誹謗中傷を受けた。ジャーナリスト仲間などからもメディア出演や講演活動を妨害されるなどしたが、5年後の今年2月、東京電力がメルトダウンを隠蔽していた事実をようやく認め、上杉氏の汚名がそそがれた。

 この日の会には、鳩山由紀夫元首相(69)、邦夫元総務相(67)、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表(73)、ジャーナリストの田原総一朗氏(82)、ライブドア元社長の堀江貴文氏(43)ら100人近い各界の著名人が発起人に名を連ねた。

 テレビ番組「淳と隆の週刊リテラシー」(TOKYO MXテレビ)で上杉氏と共演するロンドンブーツ1号2号の田村淳(42)は「僕のツイッターには、毎日のように『上杉と手を切れ』と寄せられる。今日、この場所に来て、上杉さんが人に好かれている場所を初めて見て困惑している。ただ、一つがデマじゃないと分かっただけで、まだ僕は上杉さんのことを疑い続けたい」と毒ガス噴射し、祝った。

 原発事故対応で上杉氏が“戦犯”と批判していた菅直人元首相(69)も姿を見せ「(メルトダウンを)東電は政府に伝えなかった。(政府は)いろいろ失敗はあったが、事実と判断は違う。私もそろそろ名誉回復しなきゃいけない」と訴える場面もあった。

 上杉氏は公益社団法人「自由報道協会」の創設やインターネットニュース番組「ニューズ オプエド」を開設してきた。節目となった上杉氏は「(今後は)若いジャーナリストや記者が(取材の)前段で苦労する閉鎖的なシステムを打破するお手伝いをしたい。個人でやるのは辞めます」と宣言する一方で「また別の形でいろいろ発信できたら」とも話し、タブーなき言論に挑み続ける。