覚醒剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手・清原和博被告(48)が17日の初公判で「間違いありません」と罪を認めた。東京地裁で行われる審理では、初犯のため執行猶予付きの有罪判決が下される可能性が極めて高い。そこで注目されるのは、裁判後の清原被告の身の振り方だ。“しくじり先生”として、全国の更生施設を回って体験談や違法薬物の怖さを語り、依存症の患者たちの力になるというプランが浮上している。
今年2月の衝撃の逮捕から約3か月半。ついに球界の番長が、覚醒剤事件の被告人として法廷に登場。清原被告は2月1日に東京都港区のホテルで覚醒剤を使用したほか、翌2日に自宅で覚醒剤約0・2グラムを所持していたなどとして起訴された。「覚醒剤事件の初犯であること、そして罪を認めていることから、執行猶予付きの有罪判決となることは確実です」と法曹関係者。とりあえず刑務所に入ることは回避できそうだ。とはいえ、清原被告を待ち受けている道はあまりにも険しい。
「野球界への復帰はもちろん、テレビ出演もかなり難しいと言わざるを得ない。野球解説はもちろん、バラエティー番組に出ることは、ほぼ不可能。今の時代、スポンサーが絶対に許しませんから」とテレビ局関係者。
犯罪者が更生するためには、まず自立して生活の基盤を築くことが重要だと言われている。だがそれでなくとも一般の犯罪者が就職することは難しいのに、清原被告ほどの知名度がある人間は好奇の目にさらされるため、なかなか普通の仕事に就けないのが実情だ。
現役時代に50億円という途方もないカネを稼いだ清原被告だが「派手な生活などがたたって、決して金銭的余裕があるわけではない」(清原被告の知人)。球界の大スターだった清原被告といえども生きていくために、そして何より自立するために働かなければならないのだ。そこで急浮上しているのが、全国行脚して講演会を開き、覚醒剤で失敗した経験を話すという計画だ。
「全国の薬物中毒者更生施設を回って、講演会を開く計画が清原の周辺で持ち上がっています。プロ野球界のみならず日本を代表するトップスターだった清原ですら、薬物によって転落してしまった。薬物の怖さを訴えるには、清原ほどうってつけの人物もいない。清原の話ならば、薬物中毒者も素直に聞くでしょう」と清原に近い関係者。
講演をすることで、少しばかりでもギャラが出れば生活の足しになるだろうし「薬物中毒者の更生を助けるということは、何より生きる目標を失っている清原の新たな生きがいになる。またそれが清原自身を助けることになるでしょう」と前出関係者。
清原被告は3月に保釈された際「必ず人の役に立つ人間になることを心に誓っております」とのコメントを出している。そういう意味ではまさに新たな“天職”と言えるかもしれない。
ここ最近、プロ野球界では違法薬物や野球賭博などでしくじってしまった選手、OBが続出しているが、清原被告はその中でも最大のビッグネームで、天国から地獄への落差ももっとも大きかった。
ただそういう経験をした清原被告だからこそ、できることもある。清原被告はこの計画に乗るのか、それとも…。
【しくじり先生】清原被告に持ち上がったプランのモデルは、テレビ朝日系の人気バラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月曜午後8時)だろう。2014年に始まった同番組では、スキャンダルや事件で痛い目に遭った著名人が「先生」として授業形式で失敗談を披露する。今年では、09年の東京マラソンで心肺停止に陥ったタレントの松村邦洋、「八方美人で嫌われちゃった」フリーアナの小林麻耶、ギャンブル好きが高じて5億円を失った元関脇貴闘力らが先生役に呼ばれた。それ以前にはライブドア事件で日本中を騒がせた堀江貴文元同社社長、佐村河内守氏のゴーストライター事件の一方の当事者だった音楽家・新垣隆氏、「副業に失敗しラーメン店をたて続けにつぶしちゃった」元巨人軍の元木大介氏らが登場している。
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