小田原競輪S級シリーズ(FⅠ)が18日、開幕する。特選には井上昌己(41=長崎)、園田匠(39=福岡)、松岡貴久(36=熊本)と九州の実力者が3人。それぞれの位置取りが注目された。

 特選の九州3人はそれぞれ分かれることで落ち着いた。井上は西ラインを盾に佐々木豪(25=愛媛)を選び、園田は連係実績のある森田優弥(22=埼玉)へ。松岡貴久は単騎になった。結論が出るまでに時間はかからず、ある程度は想定内であったことがうかがえた。

 大将格の井上が経緯を説明する。「貴久が頑張るなら3人でまとまれたと思うけど、メンバー的にもキツかろうと…。なら、それぞれチャンスがあるように走ろうという話になった。僕が最初に豪を選ばせてもらいました」

 松岡も井上も、もう若手を相手にした自力では厳しくなっている。初日の並びはそれぞれの持ち味、立ち位置を考慮し、尊重したものとも言える。

 森田と2度目の連係が実現した園田も納得の様子だ。「昨年(7月の)玉野の特選で空いていたので森田君につけたら先行してくれた(園田2着、森田3着)。いいんじゃないですか。あとは(展開が)向くかどうかでしょう」。

 単騎の松岡も現状を冷静に受け止めていた。「前回の初日も動いてみたけど結果的に何もできなかった。点数もないし今はこんなもの。動ける手応えがあれば自分から(前を回ると)言ってますから」。

 他地区の選手に簡単には付かない美学もあれば、空いている位置を上手に利用してチャンスをうかがう戦い方もある。3人のうち、初日から流れをつかむのは誰になるのか。