小田原競輪「モーニング7」の2日目を行った7日、ガールズ予選2・7Rで逃げ切った石井寛子(36=東京)が通算500勝を達成した。アマチュア時代から女子の自転車競技短距離種目をけん引してきた偉人が、また一つ大きな歴史を刻んだ。

 2013年5月のデビューから最前線を走り続けてきた。今シリーズは「達成できるまでは、シーっ!(笑い)」と、あまりプレッシャーのかからないことを願っていた。それだけ「こんなに緊張する3日間はない」と大切な節目を意識していた。

 ガールズケイリンが世に広く、素晴らしい競技と知ってもらいたい一心で歩んできた。500勝の重み、意味を誰よりも感じ、達成することで何かを伝えたかった。

「次の目標は700勝。表彰の対象が500勝の次は700勝のはずなので」

 そして、「その後の目標は神山雄一郎さんの数字(7日現在893勝)」と話した。男子の競輪のレジェンドの姿は、まだ遠くにあるが、憧れ続けることで近づいていく。

「レースを走れること、練習できること、すべてに感謝できていることが原動力。これがある限り、頑張れる」

 ド緊張の一戦だったが「いつも応援してくれるファンの方が来てくれて、顔見せから声をかけてくれて力になりました」。残り1周手前から仕掛けた姿は、ガールズケイリンという大空を舞う美しい天女の姿をしていた。