プロテニスプレーヤーの錦織圭選手(27=日清食品)が、今季開幕戦となるオーストラリア・ブリスベン国際で準優勝を果たした。優勝こそ逃したが、16日開幕の4大大会、全豪オープン(メルボルン)に向け上々のスタートを切った錦織選手は昨年暮れ、自らのモノマネを行っているお笑い芸人・しまぞうZ(38)と初対面。怒るどころかモノマネの“公認”を与える“神対応”を見せたという。

 7年前から錦織選手のモノマネをしていたしまぞうZだが、これまで本人と直接会う機会は一度もなかった。だが昨年12月、知人を介してようやく錦織選手と会う機会に恵まれた。

 ただ芸人が行うモノマネだけに、しまぞうZは錦織選手の表情や動きをかなりデフォルメしている。しまぞうZは「やりすぎている面もあるので、怒られることを覚悟してお会いしました」と言うが、実際に顔を合わせると錦織選手はにこやかな表情で「いつも見てますよ!」。しまぞうZは「本当に優しい人でした!」と感激した。

 その場では緊張してあまりしゃべれなかったそうだが、その後テニス関連のトークショーに出演した際、一緒になった松井俊英選手から「錦織に聞いたら、『モノマネをどんどんやってください』と言ってました」と伝え聞いたという。晴れて本人からモノマネの“公認”を得た格好だ。

 しまぞうZがモノマネを始めた7年前、錦織選手はまだそれほど有名ではなかった。

「ある先輩に『お前、錦織に似てるなあ』と言われたのがきっかけ。でもまだ世界ランキング50位くらい。あまり世間に知られていないせいか、最初は全然ウケなかった」

 その後、バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の名物コーナー「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出場し、錦織選手のモノマネは世の中に知られるようになった。

 ただモノマネをする芸人にとって、本人に認めてもらえるかどうかは大きな意味がある。過去には山本高広のモノマネを俳優・織田裕二が嫌がったことが有名。それだけにしまぞうZも、錦織選手に直接会おうと何度かアプローチしたが、普段は海外を転戦している錦織選手だけに会う機会はなかなか訪れなかった。

 しまぞうZは自腹を切って2015年、16年とウィンブルドン選手権に出場する錦織選手に会うため、英国・ロンドンまで赴いたが…。何と2年連続、ケガのため錦織選手が棄権するという“悲劇”に見舞われた。

「15年は2回戦の開始直前、さらに16年は4回戦の試合中に途中棄権されたんです」。もし勝利した時には、何とかあいさつしようと考えていたが、棄権となれば会ってくれるはずはない。それどころか高い交通費を払ったにもかかわらず、試合すら見られなかったのだ。

 それが前述したとおり、昨年暮れにようやく本人に会い、“公認”を得ることができた。「錦織選手が認めてくれたことで、ネタのウケ方も全然違います!」としまぞうZは力強く語る。

「とにかく錦織選手のファンが受け入れてくれるようになった。ファンの方は、前は『錦織選手はそんなんじゃない!』と感じて見ていたと思うけど、ネタの冒頭で本人と会って話したことを言うようにしたら、モノマネもウケるようになった。ファンの方もおそらく、安心して見られるようになったんだと思います」

 また、しまぞうZは2月11日に結婚式を行う。そこで錦織選手に会った際、招待状を渡すと「行けたら、行きます」と答えてくれたという。

「でも日程を調べたら、アルゼンチンオープンの直前でした(笑い)。『行けたら行く』というのは、錦織選手の優しさでしょう」(しまぞうZ)

“番外エース”のような錦織選手の好対応。モノマネを公認してくれるほど心が広いだけに、地球の裏側から祝福しているに違いない!?