グランジロックの教祖的バンドで1990年代に世界的人気を誇ったニルヴァーナの代表曲「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(91年)のミュージックビデオで、94年に亡くなった故カート・コバーン(享年27)が弾いているエレキギターが、22日(日本時間23日)にニューヨークのオークションで、何と約450万ドル(約5億7290万円)で落札された。米「バラエティ」など複数の海外メディアが報じた。

 オークションは20日から22日までニューヨークのハードロックカフェで開催された「ジュリアンズ・オークション」のイベント「ミュージック・アイコンズ」の一環として開催されたもので、落札予想価格の80万ドル(約1億円)をはるかに上回る金額で落札された。落札したのは、NFLインディアナポリス・コルツのオーナーで楽器収集家のジム・アーセイ氏だった。イベントの売上金の一部は、アーセイ氏が設立したメンタルヘルス関連の慈善団体を支援するために使われるという。

 落札されたギターは、コンペティション・レイクプラシッドブルー仕上げの左利き用69年製フェンダー・ムスタングで、生前にカートは「一番好きなギターの1本」と語っていた。

 このギターはビデオで登場するだけでなくライブでも使用され、大ヒットアルバム「ネヴァーマインド」や「イン・ユーテロ」の録音でも使用されている。

 2020年の同オークションでは、カートが「MTVアンプラグド」で使ったアコースティックギター、59年製マーティンD―18Eが600万ドル(約7億7040万円)という記録的な価格で落札されている。