筑波大学の中村逸郎教授が30日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、ロシアとウクライナの停戦交渉で、ロシア側から提案された新たな安全保障の枠組みの保証国候補に中国を入れるとの案に言及した。

 29日に行われた停戦交渉でウクライナ側は、ロシアが侵攻したクリミア半島については今後15年間かけ、ロシアと協議すること、ウクライナの非武装化についてはロシアなどの同意なしに外国の軍事基地を受け入れないこと、ウクライナの中立化については同意する代わりに安全保障の新たな枠組みを要求する――などを提案。

 新たな枠組みでは、ウクライナが侵略の対象になった際、保証国に対し、3日以内に協議を要求できるようにすることが提案され、その保証国候補として米国、フランス、トルコ、ドイツ、ポーランド、イスラエル、カナダなどの国名があげられた。ロシア側はこの保証国候補に中国も入れるよう主張しているという。

 これに中村教授は「中国を出してくるというのはロシア側のクセ玉ですよね。ウクライナが中立化した時に、バックで支えていく国が必要なわけですが、ロシアが中国を出して来たということは、ウクライナのバックにいる米国とかに対して揺さぶりをかける、中国に拒否させる。何かうまくいこうとした時に中国を使って揺さぶってやろうということから、ロシア側から中国を含めたいという話が出てきている」と分析した。

 番組MCの俳優・谷原章介は「自分側の国も引き入れたいという思惑があるのかもしれません。ウクライナの提案では、ウクライナが攻撃を受けた場合、保証国に協議を求めることができるということですが、これは抑止力にはなるんでしょうか」と質問。

 中村教授は「抑止力にしたいところなんでしょうが、中国が入ってくると抑止力にはならない。その協議の会議自体が割れてしまう。ですからロシア側はどうしても中国を入れておきたいわけです」と解説していた。