2団体がそれぞれ開催を企画していた「ミス慶応コンテスト」が結局“本家”のみになった。昨年のコンテスト開催から2年目となる「ミス慶應コンテスト2019実行委員会」と、今年から参入した学生団体KOPUREを母体とする「ミス慶應コンテスト運営委員会」が、それぞれミスコンを計画していたものの、後者の運営委員会が14日に中止を発表。前代未聞の「ミス2人誕生」は幻となった。いったい舞台裏で何があったのか。

 ミス慶応といえば、女子アナへの登竜門として知名度は高い。だが、2016年に主催団体の不祥事により、その年の開催が中止になったのは記憶に新しい。

 ミス慶応の名前は18年に実行委員会が復活させていた。19年も引き続き実行委員会が開催を発表しエントリーを募集していたのだが、なんと学生団体KOPUREが新規参入し、「2人のミス慶応」が誕生しそうな事態になっていた。ところが、秋の本番を前に急展開があった。

 14日早朝のツイッターで、学生団体KOPUREを母体とする運営委員会は「ミス慶應コンテストに関しては“正式に中止”とさせて頂きます」と突如表明したのだ。

「候補者の過半数から辞退の意向を正式に頂いたため中止の判断に致しました」「辞退意向の理由としては、過半数の候補者が候補者同士がお互いに尊敬し合いながらミスコンを運営していく関係を望んでいましたが、運営していく中でその関係性が崩れるような行為により精神的なストレスでこれ以上の継続は難しいと判断したためです」と説明した。

 説明文だけ読むと、候補者同士の問題と読めるが、そうとも言い切れない。大学関係者は「運営委員会は当初と代表者が変わっていて、今は女子学生が代表になっていました。その女子学生のツテで外部から招いたプロデューサーが、セクハラ騒動でいなくなってしまった。事実上、女子学生だけになっていたのです」と明かした。

 セクハラ騒動とは、運営委員会の外部プロデューサーが候補者の一人にセクハラ行為をしたという疑惑のこと。堀江貴文氏が運営委員会のエグゼクティブ・プロデューサーになったと報道があったが、セクハラ騒動を起こしたのは別人である。

 この騒動が報道されたことで、珍しく慶応大がコメントを出し「一部報道に見られるようなトラブルも発生しています。本学はこうした事態を深く憂慮しており、状況によって今後の対応を検討していきたいと考えます」と厳しい態度を示していた。

 運営委員会は1年目ということもあるのか迷走気味だった。クラウドファンディングで資金集めをしたものの、高額の割にリターンがあいまいだとネットで炎上したことも。ダメ押しのセクハラ騒動で万事休す。候補者たちは本番を迎えることはなく、救済措置もない。

 それだけミスコンの運営は難しいわけだが“本家”ミス慶応ともいえる実行委員会はどのように運営しているのか。

 実行委員会代表者は「運営とファイナリストとの距離感には徹底的に気を使っています。お互いに今も敬語で接しています。お酒の席で一緒なんてあり得ません」と明かした。過去にミス慶応の名のもとに不祥事があっただけに、ここまで気を使っているわけだ。

 実行委員会のミス慶応コンテストは11月19日の午後7時半から東京・渋谷のトランクホテルで開催される。