東京・吉祥寺にあったミニシアター系の映画館、通称「ココマルシアター」が無許可営業していたとして16日、警視庁保安課は興行場法違反の疑いで運営していた男性社長(50)と元社員の男性(42)を書類送検した。
同課によると、同館1階は営業許可を取っていたが、許可が取れなかった2階でも喫茶店と見せかけて映画を上映していた。興行場法は映画館の営業には都道府県の許可が必要と定めており、同館2階は避難用階段が1つしかないなどと不備があり、都から営業が認められていなかった。
書類送検容疑は昨年7~12月に2階を映画館として無許可営業した疑い。2階の入場料は800円で、2017年12月から19年2月に約1200人が来場し、飲み物代含めて約110万円を売り上げていた。都が計57回も行政指導したが改善されず、今年5月に刑事告発していた。
この映画館はトラブルが続き、一部で有名だった。地元関係者は「吉祥寺には『バウスシアター』というミニシアターがあったのですが、14年に惜しまれつつ閉館しました。その後を継ぐ形で17年にココマルシアターができたんです」。サブカルの街・吉祥寺らしい映画館が期待されていた。
ところが、クラウドファンディングで資金を集めた上で、17年4月15日にプレオープンするも、翌16日から上映中止というゴタゴタぶり。内装がまだ完成していなかったという。その後もオープンと延期を約10回繰り返した末に10月に正式オープン。手探りながらも営業を続けていたものの、今後の展望を見いだすのは難しいとして今年9月に閉館となっていた。
書類送検された2人は容疑を認めている。男性社長は異業種から映画愛ゆえに参入したが、許可を取っていなかったのでは、書類送検されるのも当然だ。












