◇板橋侑我(25)静岡118期

 ボートレース大村のSG「第57回クラシック」が16日に開幕する。年末のグランプリを見据えて強豪レーサーが腕を撫しているが、その一方で〝初顔〟も多い。14選手がクラシック初出場。そのうち6選手がSG初挑戦となっている。初の艇界最高峰の舞台を前に心を高鳴らせていることだろう。カウントダウンコラム「高鳴る鼓動」第2回は、そんなレーサーの1人、板橋侑我に注目した。

 昨年11月、地元の浜名湖68周年記念で初GⅠ初V。このクラシックの出場権もゲットし、いよいよSGデビューを果たす。「ようやくここに来れた。そういうワクワクっていう気持ちが大きいです。どんな結果になろうと楽しんでいきたい」――。初めてのSG舞台を前に目を輝かせている。

 2016年5月にデビュー。2019年前期にA2級に昇格。2021年後期にA1級となった。「A2の時期が長かったですね。もっと早くA1になりたかったというのはありますね。ただ、GⅠをこんなに早く取れるとは思っていなかったです。普通の人間として、この業界に入ってきた。だから、そういう舞台で活躍できるのが本当に奇跡というか、うれしいです」と、ここまでのレーサー人生を振り返る。

 ただ、GⅠ初V以降は一般戦、ルーキーシリーズでも優出なしと思うような結果を残すことができていない。「浜名湖(GⅠ)を取って波に乗れると思ってたけど、普通のエンジンを引いた時にパワーを引き出せていない。良くできなかった。1号艇の時に同体でまくられたんで伸びを求めるようにしたら、そこから自分の調整がブレて迷子になってしまった。ここ4か月はもがいています。でも、最近は調子は良くはないけど、少しずつ上がってきています」と近況は一進一退という状況だ。

 それでも「やっぱり緊張というよりはワクワクというか、やってやろうという気持ちが大きいですね。ポジティブなイメージです」。SGという夢舞台は間違いなく心を躍らせる。

 師匠の笠原亮はデビュー6年目の2005年多摩川のクラシックでSG初出場初Vという快挙を成し遂げた。偶然にも板橋も同じデビュー6年目のクラシックでSGの舞台に足を踏み入れることになった。「師匠と同じデビュー6年目でSGに出られるのは感慨深いですね。これも何かの縁かなと思う。優勝戦とかに絡める成績を残せたらいいですね。でも、それは最終段階。1勝から始まるし、一歩一歩、段階を踏んで行けたら、その中に優勝があると思う。まずは足元をみないと…」。〝縁〟を感じながらも目の前のやるべきことをやるという確固たる姿勢は変わらない。

 SG初優勝を飾る選手も多いことから〝荒れるSG〟とも呼ばれるクラシック。初々しい若手の躍進も目が離せない。