元東京都知事の石原慎太郎さんが亡くなった。享年89。表舞台から消え、近年は脳梗塞や膵臓がんを患うなど、体調が悪かったという。

 石原氏と言えば歯に衣着せぬ物言いだ。2014年末、政界引退を正式表明した日本記者クラブ(東京・内幸町)での会見でも〝慎太郎節〟を炸裂させた。

「日本維新の会」から分党した新党「次世代の党」を同年8月に設立するも、12月の衆院選で大惨敗。自らの落選を受けた会見だった。石原氏は当時82歳。

 敗因は浸透しにくい党名のせいにしたが、これは党員の投票で決まった名前だ。石原氏は「『宇宙戦艦ヤマト』というアニメがあって紛らわしい」ものの「新党ヤマト」が一番いいと思っていたという。

「彼は天才」とホメちぎったのは、維新で共同代表だった橋下徹氏。「彼は総理になる器」とした上で、こう答えた。

「僕はあると思う。あんなに演説のうまい人を見たことがない。言葉の調子は違うが田中角栄だね、若い時の。それから、例えはよくないが、演説のうまさ、迫力は若い時のヒトラー。ヒトラーってのは後にバカなことをしたけども…」

 ネットで集めた中国人からの質問コーナーでは「共産中国嫌いだ。あなた方がチベットをなくしたんだ」と爆弾発言。石原氏の都知事時代、東京都が尖閣諸島を買おうという運動で日中関係は悪化したなどと突っ込まれても「共産党の独裁というのを壊滅させなければダメだ」の一点張りだった。

 日本が尖閣を国有化後、周辺海域で日中の緊張が続いている件についても「私が首相なら追っ払う。ある週刊誌のインタビューで『一番したいこと』を聞かれたので『(中国)と戦争して勝つこと』と。私は日本人として言った」とケンカ腰。

 衝突が起きてもいいのかと聞かれると「衝突を仕掛けてるのは中国だ。ケンカ仕掛けているのは向こうだ」と言って聞かなかった。

 会見の最後は「人から憎まれて死にたいと思う」と締めくくった。