日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、違法賭博店に出入りしていた幕内英乃海(32=木瀬)に「1場所出場停止」と「報酬減額20%」の懲戒処分、十両紫雷(30=木瀬)に「けん責」の懲戒処分を下した。師匠の木瀬親方(52=元幕内肥後ノ海)は懲戒処分なしで厳重注意とした。
相撲協会は英乃海と紫雷が昨年7月30日ごろと8月11日ごろの2回にわたり、埼玉・草加市の違法スロット店で賭博行為をしていたことを公表。その上で、英乃海について「違法なものであることを十分に認識しながら、2回にわたって賭博行為に及んだものであり悪質」としながらも「賭博行為に及んだ回数は2回にすぎない上、賭け金として費消した金額は合計10万円にも満たないものであって、常習的に賭博を繰り返していたとまでは認められない」と処分理由を説明した。
一方で、紫雷については当時は関取ではなく英乃海の付け人だったことから「英乃海に連れられて本件スロット店に行き、同人に突き合ってやむを得ず違法スロット遊技機による賭博に及んだ面があることは否定できない」、「(今年初場所で)入門後9年目にして初めて十両に昇格していたところ、本件の発覚を踏まえた木瀬親方の判断により同場所を謹慎休場し、これにより、再び幕下に陥落することがほぼ確定しているのであり、紫雷は既に相応に社会的制裁を受けている」としている。
また、木瀬親方については「(英乃海と紫雷が)賭博をした回数は2回にとどまっていて、常習的に賭博を繰り返していたものではないから、木瀬親方が英乃海らによる賭博行為を予見するなどして、未然に防止することは極めて困難であったというべきである。そのような事情を鑑みれば、木瀬親方を懲戒処分とすることは重きに過ぎるといわざるを得ない」と説明した。












