覚醒剤取締法違反(所持、使用)などの罪で昨年9月に懲役2年、執行猶予4年の判決を受けた元俳優で女優高島礼子(53)の元夫・高知東生(52)が、来年の歌手デビューに向けて再始動していたことが本紙の取材でわかった。長年親交があり、自ら「後見人」を名乗る俳優の岡崎二朗(73)が証言した。すでに“ステージデビュー”まで果たしているという。2015年に芸能界を引退してからはエステ店を経営していたが、今月いっぱいで閉店する意向。かつてはドラマに映画に引っ張りダコだった高知が、再び人生の転機を迎える。

 高知は一昨年、当時妻だった高島の父の介護を理由に芸能界を引退。その後横浜市内にエステ店をオープンさせたが、昨年クラブホステス(当時)とラブホテルに滞在中、厚労省地方厚生局麻薬取締部が踏み込み、覚醒剤取締法と大麻取締法の両違反容疑で逮捕された。同年8月には高島との離婚が発表された。判決が下ってからはエステ店を再開していたが、その動向は伝わってこなかった。

「芸能界の先輩として、またヤクザ映画で一緒に頑張ってきた仲間として相談を受けたのがきっかけです」と、岡崎は歌手転向の経緯をこう明かす。

「たった1回でアウトの烙印を押されてしまうのが今の芸能界です。俳優仲間たちと『何とかチャンスを与えてくれ』と制作会社とかメーカーとか、いろんなところに掛け合ったんだけど、ドラマもダメ。ヤクザ映画もダメ。Vシネの仕入れ業者とかスポンサーとかいろいろ縛りがあるからね。それなら歌だ。歌なら1人でも歌える。彼は俳優としても素晴らしいものを持っているけど、歌い手としても一流なんですよ」

 その背景には厳しい懐事情もあったようだ。高知のエステ店が今月いっぱいで閉店するという。

「私はあの事件の後に、お客さんを20人ほど紹介しました。でも、やはり薬物事犯に対する世間の風当たりは、以前とは比べ物にならないほど強い。このまま赤字が続いたら、借金するところもないしね。店を閉めることに反対はしませんでした」

 歌手デビューに向けてのプランは具体化しつつある。来年には岡崎のプロデュースで新曲を発売する予定だ。将来的には全国キャンペーンや刑務所への慰問コンサートのアイデアもある。高知本人のモチベーションも高い。

「いい作曲家を探してヒット曲のひとつでも出せればと真剣に考えています。間違いがあってはいけないので、高知は今酒をいっさい飲んでいない。筋力トレーニングでかっこいい体形を維持しながら、発声の練習も毎日やっていますよ」

 実は、すでに“ステージデビュー”を飾っているという。


「私がやっているショーに、何度も飛び入り参加させています。ただ、前もって出演者の欄に名前を入れておくと、マスコミが騒ぐでしょ(笑い)。だから最初は客席に普通の客として座らせておいて、私がサプライズで彼に声をかけるんです。『今日はよく遊びに来てくれた。せっかくだから歌っていきなさい』とね」

 先日行われた「即興ショー」では、壇上に上がった高知が頭を下げて「こんな高いところに上がれる自分ではないのですが、歌わせていただいてよろしいでしょうか」とあいさつ。実際に歌を聴いた女性客は「よく通る太い声でした。桑名正博さんの『月のあかり』と『セクシャルバイオレットNo.1』などで会場を盛り上げていましたよ」と話した。覚醒剤事件で有罪判決を受けてから復帰した芸能人といえば、歌手のASKA(59)が記憶に新しい。音楽活動というフィールドでは再起の芽は大いにありうるだろう。最後に岡崎は「目標を失った人間というのは、またクスリに走るんです。時間はかかるかもしれませんが、厳しく、温かい目で見守っていきたいですね」と結んだ。