新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株の感染者の濃厚接触者が、12日に等々力で行われたサッカー天皇杯準決勝を観戦して新型コロナ感染も判明し不安が広がっている。
松野博一官房長官は16日の会見で、8日に海外から入国した人がオミクロン株に感染したことを発表。その濃厚接触者1人が新型コロナに感染していたことに加え、天皇杯準決勝の川崎―大分戦を観戦していたことが判明した。この感染者がオミクロン株かどうかは現在ゲノム解析中だという。
日本サッカー協会は天皇杯準決勝の同戦の観客1名から新型コロナ感染が確認されたことを発表。「当該するお客さまは、試合当日、スタジアム入場時の検温において異常はなく、スタジアム内では常にマスクを着用されており、会話や発声はありませんでした。なお、その後、お客さまは管轄する保健所により海外からの入国した陽性者の濃厚接触者に特定され、試合観戦ののち陽性判定を受けました」と説明したうえで「来場された他のお客さまに関して、管轄する保健所より濃厚接触者に該当する方はいないとの判断をいただいております」と今回の感染者との濃厚接触者はいないとした。
ただ協会は、政府が発表したオミクロン株感染者の濃厚接触者と天皇杯観戦後に感染が判明した人物が同一かについては「観戦された方のプライバシーの問題もあるので、リリース以上の情報はこちらではお答えしづらい」と明言は避けた。
この日行われた理事会後に会見した日本サッカー協会の須原清貴専務理事は、19日に控える天皇杯決勝(国立)での入場制限など今後の対応について「決勝は国立なので自治体の東京都を中心として、われわれはその方針をベースとして検討していきたい。現時点では具体的な議論はない」と語った。
天皇杯準決勝では新型コロナ禍で国内主要大会として初めて入場制限を撤廃して大観衆が押し寄せていただけに、ネット上では不安の声が噴出。「水際対策の失敗」「もうこれで日本国内の蔓延確実だな」と波紋が広がっている。
政府は現時点での市中感染は否定したが、今後の感染状況が気がかりだ。












