大阪市の松井一郎市長(57)が9日、大阪市役所で定例会見を開催。週刊誌に直撃されたことを自ら暴露したことで、報道陣の追撃を受け、しどろもどろの答弁に終始した。

 文通費の領収書公開を求め続けている松井氏は、報道陣から「どの店で、いくらのものを食べたのかの領収書も公開するのか?」と問われ、「どの店かは店にも迷惑が掛かる。何を食べて、いくらかかったかは出す。都度判断。でないと店も困る。皆も取材行くやろ?」と反撃。続けて「週刊誌も来てくれてる」とポロリとこぼした。

 これに報道陣が反応。取材されるような何かをしていたのかと問い詰められると「反省会。(衆院選大阪)14区の選挙に携わった人たちと会費制で。テーブルは4人で、分けてマスク会食。完全居酒屋やけど取材される。お店にとってはすごい迷惑」と記者をけん制したが追及は止まらない。

 さらに、「大人数の打ち上げ?」とつっこまれ、「大人数はルール内。打ち上げって言い方が…反省会。30人くらい」と口調は次第にしどろもどろになった。

〝反省会〟には同区から当選した青柳仁士衆院議員や、同区内の自治体の首長、府議、市議ら約30人が参加。松井氏と話したことのないメンバーも増え、選挙後に一度話したいというニーズがあって今月上旬に開催された。18時半から21時過ぎまで行われ、2次会には行っていないという。

 大阪府では新型コロナの感染防止対策として、会食の際は「同一テーブル4人以内」「2時間程度以内での飲食」「ゴールドステッカー認証店舗を推奨」「マスク会食」を掲げており、吉村洋文知事も大宴会は控えるよう要請している。

 松井氏は、会場は大阪府のゴールドステッカー認証店舗で行われ「テーブル7~8個あるところで、そのエリアを貸し切っていた」などと説明したが、人数に天井はないとはいえ、30人も集まれば、もはや宴会だ。

 実際に、あいさつなどで人の入れ替わりもあったというが「僕は守ってるつもり。2時間半くらいいたことは事実だけどね。人数の上限のアッパーはない。だから、やった。何か問題ありますか」「距離明けてるから。感染対策でやってるわけだから、1テーブル4人で上限は撤廃してる。僕はルールを守ってると思ってる」などと苦しい答弁に終始した。

 大阪府・市では緊急事態宣言下での〝要請違反〟で職員が処分されている。松井氏は整合性について「だって、今は時間区切ってないから。2時間程度とお願いしてて、超えたことは、市民の皆さんからおしかりもあるかもしれない。そこは反省すべきとこかな」と話した。