ボートレース江戸川のGⅡ「江戸川634杯 モーターボート大賞」が8日に開幕した。

 その初日の攻防で最もインパクトがあったのが6Rだった。大外6コースからの強まくりをさく裂させて圧勝! 下出卓矢(35=福井)のレースぶりに驚かされた。

『名は体を表す』とはよく言ったものだ。〝卓〟越した調整力から放たれる〝矢〟のような伸び――。まさに初戦の走りはそのものだった。

 10月の当地GI「開設66周年記念」にも参加していたが、当時は「水面を乗りこなせなかった」と9戦し6着6本(1、2、3着1回ずつ)。それでも最終日ラストランは意地のイン逃げで締めくくり、今節でのリベンジを誓って一節を終えていた。

 1走目はその意思と持ち味を存分にアピールすべくチルト2度を採用。“これが下出だ”と言わんばかりの超伸びをみせつけての圧勝劇。ライバル勢も「あれはすごい!」と驚愕するばかりだった。

 それでも「最近は他のみんなも伸び仕様ですごくエンジンを出してくるのでね…」と先駆者としてのジレンマもあるようだが、「今節のエンジンはいい。これならチルトは0度でもマイナスでも伸びる。あとは自分次第です。水面状況とか(機力と気力が)かみ合えばもっと出せる」と自信のコメント。〝嵐を呼ぶ男〟がその気になっている。