【7月場所】新大関の朝乃山がファンに感謝の初日白星「土俵で勇気や感動を与えたい」

2020年07月19日 19時15分

新大関・朝乃山は白星スタート

 大相撲7月場所初日(19日、東京・両国国技館)、新大関の朝乃山(26=高砂)は幕内隆の勝(25=千賀ノ浦)を下し白星発進となった。

 立ち合いから前に出た朝乃山は相手のまわしを左手で取ると、そのまま土俵の外に力強く送り出し「緊張したけど自分の相撲を取ることだけを考えてやれた」とホッとした様子で振り返った。

 大関昇進で迎えるはずだった5月の夏場所は新型コロナウイルス禍でまさかの中止。晴れ舞台が〝お預け状態〟だったが、自らができることに集中していた。実際にこの日の決まり手となった送り出しについて「(相手の左上手を)自然に取れたので、稽古でしてきたことが少し出せたのかな」と自己分析した。

 周囲の反応も肌で感じていた。今場所は初場所以来、半年ぶりに有観客での開催となり「大関朝乃山」という場内アナウンスに観客から温かい拍手が送られた。これには「(お客さんが)いるか、いないかで違う」。さらに観客2500人という制限がありながらも「初場所よりも拍手が大きくなっているんじゃないかな」とニッコリ。歓声こそないものの、ファンの熱視線を力に変えた。

 新型コロナの影響で慣れない環境での調整が続いているが「みんな同じ条件。一日でも早く慣れるようにしていきたい」ときっぱり。それ以上にコロナや豪雨災害と暗いニュースが続いていることに「土俵で勇気や感動を与えられるように相撲を取っていきたい」話しており、相撲界をけん引する自覚が芽生えているのかもしれない。

「まだ14日ある。明日があるので」。新大関が最高のスタートを切った。