東京五輪に備え、静岡・島田市で事前合宿を行っているシンガポール卓球代表チームを取材した報道関係者に、新型コロナウイルスの感染者が判明して波紋を呼んでいる。

 感染が判明した報道関係者はシンガポールチームが合宿する現地で取材活動を行っており、今後同チームへの感染拡大の可能性が懸念される。こうした事態を受けて、シンガポール選手団は今後取材を拒否する方針を示している。

 ウガンダのケースでは選手の感染が判明したが、今回は選手の取材を行う報道関係者の感染発覚。感染経路などは現時点で不明だが、報道関係者から選手に感染を広げてしまうリスクが改めて浮き彫りになった。

 この事態は大きな波紋を呼んでおり、ネット上では「こんなんでもし選手にうつしてしまったらとりかえしがつかんな」「マスコミはもうどこにも行っちゃいけないのでは? マスコミがコロナを広めてるかもしれない」と取材における感染リスクを指摘する声が続出。

 また「外国からコロナ感染者が入って来るリスクだけで無く、日本国内で選手を感染させてしまうリスクもある」「ここでもあっさりバブルがはじけてる。今の日本にコロナ禍での五輪開催なんて無理」と新型コロナ禍での開催強行の難しさに警鐘を鳴らす声も上がった。

 東京五輪における取材の在り方は今後議論を呼びそうだ。