ロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナ軍がロシア国内の民間インフラを攻撃していると主張し、「つい最近、ロシア軍はいくつかの攻撃を行った。これは警告と言える」と述べた。ウクライナ南部のダムや変電所への砲撃を指すとみられる。ウクライナの「テロ行為」が続けば「対応はより深刻になる」とも警告した。
一方、ウクライナはハルキウ州(ロシア名・ハリコフ)の大半を奪還し、ロシア軍は撤退を表明した。この反転攻勢は、ウクライナ侵攻における大きな局面の変化とみられている。
そこで活躍している一つがウクライナ志願兵の集まり「クラーケン部隊」だ。ロシア側は「志願兵であるクラーケン部隊は数十人のネオナチがいる」という情報を流し、ウクライナ側はそれを否定している。
そんな中、米紙ワシントン・ポストなどは「クラーケン部隊はウルトラスや用心棒など、ごろつきの集まりで構成されている」と報じた。
ウルトラスとは、熱狂的なサッカーのサポーターグループ。在英ジャーナリストによると「フーリガンは暴れることが目的で、サッカー場に集まるのは単なる手段。ウルトラスは熱狂的な応援の結果、相手チームのサポーターと乱闘になり、暴動になってしまうという違いがある。どっちも暴徒化するのでいっしょくたにされますが、違いがあります」という。
クラーケン部隊の多くの隊員は「FCメタリスト・ハルキウ」の熱狂的サポーターだったという。ワシントン・ポスト紙は「ウクライナのウルトラスはメタリスト・ハルキウに献身的で、戦争が勃発する前は乱暴な行動で知られていた。しかし、彼らのたまり場であるザ・ウォールという名前のスポーツバーが2014年にロシアの分離主義者によって爆撃された後、プーチン政権への反対がウルトラスの間で強まった。彼らは用心棒など屈強な人々と合流して、クラーケン部隊を結成した」と報じた。
クラーケン部隊は公式なウクライナ軍ではなく、ボランティア。そのため、クラーケン部隊がロシア兵を捕虜にした後、脚を撃ち抜くなどの残虐行為が問題になっているとの報道もある。しかし、クラーケン部隊の司令官であるコンスタンティン・ネミチェフ氏は「それはフェイクニュースで、われわれは常に人道的だ」と反論。
いずれにしても欧米メディアは「ハルキウのクラーケン部隊の士気はメタリストへの応援同様、非常に高い」と報じている。












