NHK党(略称NHK)の立花孝志党首(54)は28日、国会内で会見し、参院選比例代表に山本太郎氏(47)の擁立を発表した。れいわ新選組の山本太郎代表(47)とは同学年で、同姓同名の別人になる。

 NHK党の山本氏は沖縄在住の会社社長。政治とは無縁だったが今月、講演会で立花氏と会った際、れいわの山本氏と同姓同名だったことから「何か使いどころがあれば」と挨拶。その後、れいわの山本氏が衆院議員を辞職し、参院選で選挙区からの立候補を明言したのを受け、立花氏が急きょ、出馬を打診していた。

 立花氏はれいわの山本氏がいまだ選挙区を決めていないことや政治手法に疑問の声をあげたうえで、「どこかの党が、れいわのやっていることを批判せざる得ないと考えた。自民党には立民、立民には維新、維新にはれいわが批判しているが、れいわを批判する政党がないので我々が批判する」とアンチ・れいわの山本氏の受け皿として、擁立を決めたという。

 NHK党の山本氏は「山本太郎のニセモノといわれているが、僕は5月生まれ(れいわの山本氏は11月生まれ)で半年年上。マネして生まれてきたわけではない。たまたま名前が一緒」と自負をのぞかせた。

「彼と戦いたくて、邪魔したくて、ここに座っているワケではない。投票率を上げたい」と山本氏憎しではなく、結果的に選挙戦を盛り上げるために一肌脱ぐ覚悟を決めことを明かした。