【宮島GⅠ大渦大賞IN宮島(29日開幕):周辺の観光スポット&おすすめグルメ】お楽しみはボートレースだけじゃない。宮島観光も堪能したい九スポ読者のために、本紙が足と舌でつかんだ特選情報をお届けしよう。宮島といえば世界遺産「厳島神社」が有名だが、今回は原生林に覆われる「弥山(みせん)」に注目。この謎の山、いくつものミステリーに包まれたパワースポットなのだ。さらに宮島グルメにも手を伸ばし、日本三景「人と神々が共に生きる島」の魅力を“ひろしま、宝しまレディ”中尾友香さんの案内でたっぷりと紹介する。

<観光スポット>宮島に渡るにはボートレース場近くのフェリー乗り場「宮島口桟橋」から約10分。「宮島港桟橋」に到着すると、厳島神社の奥にデンとそびえる弥山が目に飛び込んでくる。この山は弘法大師が開いたとされる霊峰で、隠れパワースポットとして知られているのだ。山には多くの不思議が存在するのだが、そのうちの3大伝説を紹介しよう。

 まずは「干満岩」。海抜500メートルもの高さにある巨大な岩だが、その穴にたまった水の水位が、何と遠く見下ろす瀬戸内海の潮の満ち引きに合わせて上下するという。実に神秘だ。

 そして「消えずの火」。弘法大師が修行の際にたいてから1200年以上も途絶えたことがなく、弥山本堂の霊火堂で現在も燃え続けている。ここは「恋人の聖地」としても有名で、辺り一帯は「消えずの火」とカップルの熱気で気温が高くなるとか、ならないとか。

 最後は「頂上の巨石群」。丸みを帯びた滑らかな石や、不自然に重なり合う石のさまは迫力満点。こちらも神々しさと、目に見えない巨大パワーを感じること請け合いだ。

 山頂へはロープウエーと徒歩で1時間以上かかるが、そこから眺める瀬戸内海は絶景。思わず「舟券的中の御利益がありますように」と願った。

よさこいの「アナゴしゃぶしゃぶ」
よさこいの「アナゴしゃぶしゃぶ」

<お食事処よさこい>名所・朱の大鳥居を眺めながら食事できる店が「お食事処よさこい」だ。高知県出身の店主が腕を振るう新鮮な魚料理がウリだが、今回のオススメは地元の漁師たちも好む「アナゴしゃぶしゃぶ」(1人前3250円=税込み。要予約で2人前以上から)。宮島でも輸入アナゴを扱う店が増える中、国産食材にこだわるプレミアム料理だ。

 鮮やかな半透明のアナゴ、つやつやの野菜が並ぶ大皿はまさに壮観。豪快にしゃぶって口に入れれば、国産アナゴ特有のプリップリ感に腰を抜かさずにはいられない。締めのアナゴのだしで食べるうどんも舌が驚くほど上品な味わいだ。実はこの店、ボートレーサーたちもわざわざフェリーに乗ってやってくる。ひょっとして、あの大物選手に会えるかもよ。

☆お食事処よさこい=広島県廿日市市宮島町590田口ビル2F。TEL=0829・44・0718。営業時間は午前11時から午後3時、午後5時から午後9時まで。水曜日定休。

名物の牡蠣カレーパン
名物の牡蠣カレーパン

<BIG SET宮島本店>宮島名物といえば、もみじ饅頭。今では様々な味や新たな食感が開発され、島には多くの店がひしめいている。

 しかし、本紙が注目するグルメはフェリー乗り場「宮島港桟橋」のすぐ近くにある「BIG SET宮島本店」の牡蠣カレーパン(400円)。サクッと揚げた生地をパクッと割ると、中から広島名産の太ったカキが2個も顔をのぞかせる。バクッと食べると、じっくり煮込んだカレールーとの相性もバッチリ。やっぱりアツアツで食べるのが一番だ。

 この牡蠣カレーパンは昨夏に販売され、あっという間に広まって大人気。1日に何と2000個を売り上げたこともあったという。取材中もおいしいにおいに誘われた観光客がひっきりなし。売り切れ次第終了してしまうので、宮島に行ったらまずは牡蠣カレーパンを食べてみよう!

☆BIG SET宮島本店=広島県廿日市市宮島町浜之町853―2。TEL=0829・44・2343。営業時間は午前8時から午後6時まで。不定休。