ボートレース平和島の「ヴィーナスシリーズ第20戦」は7日、予選4日目を終了。5日目(8日)の10~12Rで行われる準優勝戦に出場するベスト18が決まった。

 予選ラストは大激戦となり、4日目12Rを制した地元の広中智紗衣(40=東京)が逆転でトップ通過。2位の田口節子(41=岡山)、3位の清埜翔子(30=埼玉)とともに、準優勝戦の絶好枠を手にした。
 
 注目は、その広中だ。勝てば予選トップ通過が決まる4日目12Rイン戦は、スタートで3コース・安井瑞紀らに先制される苦しい隊形となる。だが、バックでグイグイと伸びて清水沙樹の2番手に浮上すると、2周1Mで懐にズバッと飛び込むと、バックで逆転。まさに力ずくで勝ち切ってみせた。

 地元での1位通過には「プレッシャーですね。でも、頑張りますよ」と苦笑いを浮かべたが「足自体は良さそうですね。追い上げが効いたし、回ってからの足が力強いです。乗り心地も悪くない」と舟足は好感触。今節の相棒・49号機はペラに2節前に使用したイン屋・西田靖の名残があり、3日目までは調整に苦心していたが、ようやく正解を出した形だ。

 F持ちでスタートは無理できないため「コンマ10ぐらいで行ければいいんですけど。それ以上早いのをこられたら、仕方ない」と、5日目準優11Rには腹をくくって臨む。逃げ切り、あるいは4日目に披露した力ずくの〝二刀流〟で優出を決めるはずだ。