熱戦を展開してきたボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」は29日最終日、第12Rで優勝戦を行い、毒島誠(群馬=36)がインからコンマ11の好スタートを決めて優勝。2着に岡崎恭裕(福岡=33)、3着には久田敏之(群馬=39)が入線し、3連単は1―5―2は1700円の人気サイドで決着した。

 勝った毒島はスタート展示から2号艇・久田とスリット後の足に差を感じていただけに「ギリギリでしたね~。特訓でもスタート展示でも、結構伸びられていたので、プレッシャーになりました。1Mは(ターンが)もれたんですけど、逃げられて良かった。出足が良かったですからね」とレースを振り返った。

 これで7回目のSG優勝となったが、そのうち6回がナイター戦でのものと〝夜の戦い〟には滅法強い。「何ででしょうね。これでナイター場でSGを勝ってないのは住之江と地元の桐生だけになったので、他も勝ちたいですね」とナイターSG全場制覇を次の目標に掲げた。

 この優勝で賞金3300万円を獲得、賞金ランクは4位から2位まで浮上。12月15日に開幕する平和島SG「第35回グランプリ」のトライアル2ndの1号艇を獲得した。「6位以内が確定していたのはわかっていたけど、まさか2位まできたとは知りませんでした。全然意識してなかったですね」とうれしい〝誤算〟に目を細めた。

 秋口以降は充実一途。初のグランプリ戴冠も狙える勢いだ。「関東で開催されるグランプリなので精いっぱい頑張って狙っていきたい」と力強く語った。