ボートレース蒲郡のGⅡ「第7回レディースチャレンジカップ」は最終日の29日、第11Rで優勝戦が争われ、女子賞金ランク14位からの勝負駆けだった寺田千恵(岡山=51)が勝負どころの1周1Mの絶好の展開を差し切り快勝! 今年の獲得賞金を3042万円まで上積み、女子6位にランクアップして9年連続となる浜名湖プレミアムGⅠ「第9回クイーンズクライマックス」出場を決めた。

 さすがベテランの勝負強さだ。進入争いには大きな動きもなく〈123/456〉の枠なり3対3スタイルに落ち着いた優勝戦。水面も穏やかでイン守屋美穂(岡山=31)が〝絶対的〟優位に立っていると、思われていた。

 しかし、勝負は分からないモノだ。守屋がややスタートで後手。2コース・小野生奈(福岡=32)がコンマ12のトップスタートを決めると、1Mでは果敢なまくり策にでた。これに対して守屋は抵抗気味なターンをしたため、がら空きとなったところを寺田が差し抜けた。猛追する長嶋万記(静岡=39)も退けて、2019年3月の児島レディースオールスター以来となるGⅡ優勝、レディースCCは15年芦屋大会以来となる、2度目のVを果たした。

「信じられない! (1Mは)エーッてなりました。あんなにツイている展開はないです。ツキも大事ですね」と強運を味方につけての勝利だ。

 大一番クイーンズCに向けては「回数は出ているけど、まだ優勝がないので…。今度は優勝したい!」とキッパリ。

 勢いは断然だけに、間違いなくQCでも注目の存在となる。