【蒲郡ボート・SGチャレンジC】久田敏之 今村豊氏の思い胸に3年前の雪辱誓う

2020年11月27日 22時51分

久田敏之

 熱戦が続いたボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」は27日、激闘の予選を終了。28日・5日目に行われる準優勝戦進出の18人が決定した。

 今大会はいつになく関東勢が好調で、4選手が準優ラウンドに勝ち上がった。準優9Rには久田敏之(群馬=39)と村田修次(東京=47)。10Rは毒島誠(群馬=36)と桐生順平(埼玉=34)のそれぞれ2人ずつが1、2号艇を固めるメンバー構成となった。

 その準優3番で本紙が注目するのは9R1号艇の久田だ。3号艇で出陣した予選ラストの4日目3Rは進入争いが激化。それを見極め、5カドに引いてコンマ12のトップスタートから握って攻めるレースで2着を確保。初出場のチャレンジカップで予選突破を果たし「今節はツキがあるし、流れも悪くない」と、5戦2勝2着2回の4連対でまとめた予選道中を振り返った。

 68号機はもともと好素性でそのパワーを今節もしっかりと引き出している。「足は伸びを中心に良くて、上位級だと思う。エンジンがいいのでスタートも決めやすい。3日目から仕上がっている」と胸を張るデキの良さだ。

 今大会の選考順位は最下位の34位ということで、予選は1号艇と6号艇がこない立場。「1と6がないってことは、攻めのレースをしないと、このクラスでは絶対に勝ち切れない。だからこそ、この伸びを生かしたレースをしようと心掛けたのが良かったんじゃないですかね」と、自身の描いたビジョン通りの流れを作り上げている。

 SGはこれが12回目の出場で5度目の予選突破。中でも3年前の平和島「第64回ダービー」では、予選トップ通過を果たしながら、準優勝戦で痛恨のFに散った苦い思いは忘れることができない。

「あの時の失敗があったからこそ今がある。(引退した)今村(豊)さんが一緒になって泣いてくれて『お前がスタートを行かんで誰が行くんだ。得点率トップで攻めない方がおかしいだろ』って言われて、それを次に生かさないといけないと思ってここまでやってきた。あそこで腐らずにやってきたことが少しずつ実を結んでいるかな」

 久田の実父・正晴氏は、今年10月に引退した今村豊氏と48期同期だった縁もあり、その恩に報いたい気持ちも強い。「大きな失敗をしても、それとうまく向かい合えるようになったことが、人間としてもレーサーとしても成長できているように思う」と、不惑を前にして達観している。

 ここ蒲郡で当時のリベンジを果たすつもりだ。