
ボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」は26日、予選3日目を終了。〝伏兵〟と目されていた稲田浩二(兵庫=35)が4戦2勝オール3連対で得点率トップに立ち、〝ナイターキング〟毒島誠(群馬=36)がオール3連対で猛追している。
上位争いは激戦必至だが、準優進出のボーダー付近で注目したいのが初日のセット一式(シリンダー、ピストン2本、ピストンリング4本)交換が当たり、舟足を急上昇させた馬場貴也(滋賀=36)だ。
3日目3Rは4コースから1M最内を差して2着を確保。初日は6、5着と大きく出遅れたが、機力アップに成功した2日目から1、2着と巻き返し、得点率20位に浮上。準優進出に向け勝負駆けできる位置に何とかとどまった。
1走目に6着大敗したのを機に大整備を決断したのが正解だった。「初戦は回転が上がってこなくて印象が悪かったので、スリーブを交換しました。今ならターン回りはしっかりしているし、いい時のウイリーをする感じがありますね」と仕上がりは完調域に近い。
3日目終了時点で賞金ランクは25位。準優だけでなく、グランプリ出場へ向けた最後の勝負駆けに持ち込めたのは大きい。「これで何とか最終日まで勝負できる。着をしっかり取れる舟足になっているし、あとはどこまで自分が集中していけるかですね」と節間通しての展望を描いている。
チャレンジカップは2年前の芦屋でSG初Vを果たし、初のGP出場を決めた大会。その〝手応え〟は鮮明に覚えている。「あの時はエース機を引いて得点率トップでホント順調にいきましたからね。今回はそれとはまた違う状況にいるし、これで乗り越えられたら、もっと強くなれると思う」と逆境をさらなるステップアップへのモチベーションに変えている。
チャレンジCを制し、SG覇者として迎えた昨年は、自身初めて獲得賞金1億円超えを達成。選手生活でも一番の充実期を迎えている。
「1回、グランプリの舞台を味わっちゃうと、あれ以上のものはないですからね。2年前より確実に地力はつけているし、メイチの勝負駆けにしたい」と語る姿には自信も満ちあふれている。4日目の2走も激走が期待できそうだ。
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