浜松オートのGI「第63回スピード王決定戦」は11日の3日目、5R以降で準々決勝戦を行った。

 良走路で行われた7R、伊藤信夫(49=浜松)は枠なりスタートから内々を攻め上げ、先に先頭に出ていた西原智昭を4周1コーナーで交わし、そのまま振り切った。「今節の初勝利だけど、今年、浜松で初めて1着を取れてうれしい」と喜んだ。

 前々節の伊勢崎GI・シルクカップでクランクを交換。その直後、連勝を決めたが、前節の地元戦は2、3、8着。今節も初日の良走路は3着、2日目は湿走路だったが5着と精彩を欠いていた。

 だが、整備が実り「車の伸びがすごく良かった。変化してくれたのかなと思った」と上向いた。試走も7Rでは一番の3・29秒を計時、上がりタイムも3・378秒と好時計。「先の感じはすごくいいけど、止まりが少し悪い。コーナー部分が合えば、もっといけると思う」とタイムも、より良くなる気配もある。

 この大会3Vの実績がある日本最速男は「気になる部分を直していけば、チャンスはあると思う。キャブ、電気、ヘッド周りを調整する」と修正、上積みを施し12日の準決勝戦に臨む。